現役配達員による、これからのフードデリバリーの行き先についての考察☆

どうも皆さんお疲れ様です。

きっとこれを読んでいる人は現在フードデリバリー、特にUberをやっている人がほとんどだと思います(笑)
そうですよね。
ここ数日でいくつかの大きな出来事がウーバー配達員に襲い掛かってきました。
それによって配達員は大混乱、パニックに陥りました。

【新料金形態】

3/1から京都と福岡で始まった新料金体形態が皆さん一番気になっている事ではないでしょうか。
初日からとんでもない金額がSNSで拡散されていたので皆さんご存じかと思いますが、私も最初おどろきました。
『一配達100円台だとっっ!?』
これにはUber側もバグだと言っていましたが、3/3現在一配達あたり300円で落ち着いているそうです。
そしてこの金額に対してはこれが新料金です!とのことなのでいずれ300円で統一されるのかもしれませんね。
新形態にする前に事前に詳細の告知が無いのと、思わせぶりな内容しかこちらに与えてくれないのは、いかがなものかとは思いますが、今回はそれは置いておきましょう。

世間では『この金額では割に合わない!』『生活できない!』などなど悲痛な叫びが阿鼻叫喚……
しかし、元運送屋経営もしていた私はこうも思うのです。

【料理一件配達で300円も貰えるんだぜ!?】

運送、宅配とかしている人ならこの感覚わかってもらえると思いますが、荷物ひとつ運ぶのにドライバーが貰う報酬なんて一個単価実際100円台とか数十円台がザラなんです。
今までの高単価に慣れすぎている人からすると血ヘド吐くぐらい安いかもしれませんが……
でも、一配達あたり300円が適正料金かと言われればまだ高単価だと思います。

この新形態の真相とは何なんだ。と言うところを考察しましょう。

【日本フードデリバリーサービス協会】

そして今回、考察するには外せないもう一つのニュース。
これはめんどくさいので詳しくはリンク先を見てください(笑)

これに加入しているサービスを見るとほとんどのデリバリーサービスが加盟していますよね。
この事もふまえて考えていかないと、今回の配達報酬新形態の謎を解くことは出来ないのです。

【考察】

これまでいろんなフードデリバリーサービスが稼げるイメージを前面に押し出して配達員を確保してきました。
つまり、札束で人を集めていたわけですよね。
なんの為に?
それは、覇権争いです。
どこがいち早く国内シェアを制圧できるかの戦国時代だったのです。
しかし、その覇権争いも終わりを迎える時が来ました。
いち早くこの争いから次のステージに進んだのが、そう…
uberEARTです。

どういう事か。これまでは前述の通り配達員を集めて陣取りゲームをしていたわけです。いいことは少なめですがメディアでも盛大に取り上げられ、今や日本中に周知されているuberが、年内に全国展開する事を発表しましたよね。
エリア外の人にも知られているuberが全国展開したらそりゃ勝ち目無いですよ。
フードデリバリーサービスと言えばuberじゃん?みたいなイメージが日本中に浸透したわけです。
ここまで来たら次に訪れるのはなんですか?
上げすぎた報酬の適正化です。
たくさんの人に配達をやってほしくて高額報酬で集めましたが、もうそのステージは終わりました。
きっと私ならこう考えます。
報酬を適正にして、配達員を選別したい。
何が言いたいかと言うと、今私たち配達員はふるいにかけられていると言う事です。
適正料金で効率よく正確に確実に仕事が出来る人が残る
極端に言うとこういう事だと思います。
今まで誰でも簡単にすぐに始めれて稼げる!そんな事していたから、
いろんな人(悪い意味で)が出現しましたよね。
アカウント不正利用、裏キャン、モペットナンバーなし配達員、白ナンバー配達員、上げだしたらキリがないですが。
こういった悪事がもっと厳重に取り締まられていくことはもう目に見えてます。
そして、ここで前述の日本フードデリバリーサービス協会が絡んでくるのですが、きっとこれはuberだけでなくすべての加盟しているサービス会社で行われるはずです。
フードデリバリーサービス業界がこれから進むのはきっと全サービスの料金均一化。きっとそうなります。そして配達員との業務提携内容も統一されフォーマット化されていくでしょう。
そして今後、ロボの導入などで配達の自動化も進められていくとのことですが、完全に人間が介入しない自動配達はまだまだ先の事だと思います。
しかし、ロボくんが導入されればいらなくなる配達員が出てきます。
そう、不正する人や評価の低い人、あるいは配達頻度、貢献度が低い人


【配達員が今考える事】

今僕たち配達員が考えなければいけない事は、報酬が安いじゃねぇか!ではありません。
社会人ならばわかると思いますが、私たちはuberと言うシステムを使わさせてもらっている立場なので、そもそもuberがこうします。って言った事には従うべき立場なんです。
業務委託なのでそもそもuberは保険の整備とかサポートとか別にしなくてもいいんですよ。
委託しているので問題はそちらで解決してください。でふつうはそれで終わりです。
そこまでしてくれる所ってなかなか無いです。たぶん。
そのことを頭の片隅に入れて聞いてほしいのですが、
今後ずっとuberをやることを考えているなら、もっと報酬は安くなるはずです。
初日の100円台。あれはきっとバグではなく本当はこの金額でやってほしい。と言うuber側の想いだったのではないかとおもいます。たぶん…

今後続けていくなら、いかに効率よく仕事をこなしていくのか。いかにuberの要望に応えていくのか。そこだと思います。
もちろん、300円では生活がやっていけないとか言う事は解りますが。
皆さん、一つ聞きますが、運送業している人、佐川やヤマトや個配業者さんを見て、『安い給料でブラックでよくそんな仕事してるよな。』『ほかに働くところないからそんな仕事しかないんでしょ?』『自分はやりたくない』とか思った事無いですか?
宅配業者さんが不在で段取りを狂わされキレるなんて話よくありますけど、段取り命なんですよ。
つまりは、フードデリバリーの配達にもそれぐらいのクオリティが求められることになるんです。
宅配業者さんや運送屋さんは離職率も高いですが、ずっと続けている人はどんな人か。
配達効率もよく勤勉でその仕事が好きな人がほとんどです。
フードデリバリーもそういった人だけが残る。
そんな未来が私には見えます。

【余談】
私が運送屋に勤めていた時、経営していた時。世間からは底辺の仕事とバカにされていました。
そんなイメージを壊したくて運送はサービス業だ!と謳い経営していたのですが、その経験を存分に発揮させてくれたのがuberでした。
今回の記事はuberを擁護するような内容になってしまいましたが、理解していただきたいのは思いは皆さんと同じだと言う事です。
今までの魅力が急に裏切られた形になったことは遺憾に思います。
しかし、uberがあったことでたくさんの人に知り合えてTwitterでもいつも楽しくみんなと共通の話題を共有できる。いろいろなことに悩みつかれていた時にこういった幸せを得る事が出来たのはuberのおかげです。
uber大好きおじさんはこれからも皆さんと一緒にこの問題と向き合い、今日もみなさんと一緒に楽しくあーだこーだ言いながら配達に行きます。
こんな私ですが、みなさん懲りずに仲良くしてやってください。
支離滅裂な記事で申し訳ありませんでした。

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