【短歌】31歳、恋唄


改札前 じゃあねと手を振る きみの笑顔 背を向けてから 泣きたくなった


この恋は きっと本物 泣きながら 不倫中の友が 焼酎片手に


メール打つ 指先ふるえ 愛し君に さりげなく思い 届けと願う


いつまでも 続くと思うな 若さと美 必死に逆行く アラフォーの姉


くたびれて 暗い我が家に 帰りつく コンビニおでんの からしにも泣きつ


還暦に 赤いネクタイ 照れ笑い 孫なんて遠い未来 ごめんね父さん


繋ぐ指 これが最後と 言い聞かせ 涙こらえる 旅立ちのホーム


花火より 君が好きだと 告白し 土手に散った ぼくの初恋


長電話 すすり泣く君へ 手をのばし 千キロ先へ 届けとねがう


年賀状 彼のとなりで 笑うひと 返事を書く手の ふるえをなだめる


青空に 花嫁さぞや 誇らしげ こちらは笑顔で 羨まし妬まし


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急に短歌が詠みたくなった時期があるんです。
今朝、俵万智さんの歌を見て、思い出して。
そしてタイトルにその時の歳を入れておいてよかった。
びっくりするほど恋愛ばかりでした。
たぶん、恋をしたかった時期。
結婚とか、そんなに実は焦ってなくて、でも恋をしていないことに焦っていたのかも。
二次創作でも切ないお話ばかり書いていました。
(だからめちゃくちゃ気に入っている話が多い)
短歌、たのしかったのでまた考えてみます!
読んでいただきありがとうございました。

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