「あやかしの鼓」(夢野久作)

 100年ほど前に作られた鼓にまつわる話です。鼓を作る職人が失恋したとき鼓を作ります。別れた相手の幸福を祈って作った鼓ですが、関わった人は全員不幸な死を遂げてしまいます。そのため、のちに「あやかしの鼓」と呼ばれるようになります。
 ときは流れ、「あやかしの鼓」を作った職人のひ孫にあたる音丸久弥が翻弄されていきます。呪いが本当であるかのように不幸になり、最後は「あやかしの鼓」を壊して自殺します。

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