「眼」(徳永直)

 利平の職場では争議団が結成されていました。争議団は雇用主との問題を解決するために労働者が一時的に集まって結成されます。労働組合の原型になったようなイメージです。
 利平は争議団で怪我を負っていました。なぜか争議団では非合法な手段に出ているようです。利益を得体がために行動していたはずが暴走して歯止めが効かなくなっています。以前とは全く違う狂った眼をした従業員たちとコミュニケーションを取れないと判断した利平は家族を連れて引っ越すことに決めました。ここまでこじれてしまうと誰も得しないと思うのですが、どう解決するつもりだったのでしょうか。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?