「父帰る」(小林多喜二)

 プロレタリア文学からは不気味なものを感じることが多いのですが、この作品も例に漏れず価値観の違いから受け入れづらいものを感じます。共産主義への弾圧による影響もあるだろうと思いますが、埋まりそうにない程の溝があります。当時の労働者が直面していた厳しい現実と現在の労働環境には大きな差があります。そのため、私にとっては共感しづらい話です。100年ほど前に比べてとても恵まれた社会だと思います。

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