「ある幸福」(トーマス・マン)

 主人公はあまりピアノが得意ではないようで、上官であるハリイ男爵から他の人と交代するように言われます。そもそも主人公は平民で、社交も苦手なタイプです。どれだけ苦手でも貴族出身の上官から誘われては参加するしかないように思います。男爵夫人目線でのハリイ男爵が好きに振舞っている姿も一貫してストレスを感じています。昔の常識と今との違いがとても気になります。

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