「自転車日記」(夏目漱石)

 夏目漱石の「自転車日記」を読みました。倫敦留学中の漱石自身が自転車に乗る練習をしています。都合のいい練習場があるわけではなく、乗れないうちは馬乗場で練習して巡査に注意されたりしながら乗れるようになります。少しずつ乗れるようになり、移動に使うようになります。
 当時の失敗談をコミカルに表現していてニヤリとする場面がたびたびあります。乗れないうちの練習前の言い訳やこわごわと練習している場面、乗れるようになってからも塀にぶつかってしまったり、乗るのに精一杯で曲がる合図を出せなかったりとケガとともに経験を積み重ねています。自転車の思い出話が軽い感じの笑い話になっています。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?