「氷の涯」(夢野久作)

 上村作次郎がシベリア出兵中、事件に巻き込まれる話です。作次郎は軍の仕事が退屈で探偵のようなことを始めていまいます。色んなところに首を突っ込むとあらぬ疑いをかけられます。結果的にニーナという子供っぽい女性と日本軍から逃げることになります。終始あまり暗い空気にはならず、二人で死ぬことを選んだところで終わります。作次郎本人からの手紙として話が進んでいるので、終わりも含めてどこまでが本当なのか判断が難しい。

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