當麻寺
前々から行こうと思っていた當麻寺(たいまでら)へ行きました。雲一つない空に気温は涼しいという絶好の行楽日和でした。当麻寺の本来の表記は當麻寺ではありますが、常用漢字をあてた場合は当麻寺です。最寄駅も当麻寺駅になっています。
今回は大阪阿部野橋駅から電車で行きました。約1時間かかりますが、道に迷う恐れがないのでとても楽に移動できました。
建立
当麻寺は真言宗と浄土宗の2つの宗派の寺院です。はじまりは612年に麻呂子親王によって「万法蔵院(まんぽうぞういん)」が建立されたことからだそうです。万法蔵院が大阪府太子町から二上山の東麓の當麻に移動して當麻寺となりました。
当麻寺駅から東へ約10分歩くと當麻寺の仁王門に着きます。ツツジが満開で目立ちます。現在阿形像は修理中で仁王門にはありません。(調べてみるとなら歴史芸術文化村で作業中でした。)
中之坊
仁王門から中に入り、まずは中之坊に入りました。中之坊には「香藕園(こうぐうえん)」という庭園があります。借景に當麻寺の東塔を利用しています。庭園は小さいものの、庭園の内外が一体になって見えるので奥行きを感じます。
庭園を抜けると今は牡丹が咲いています。當麻のぼたん祭り中で、牡丹の花が日光から傘で守られていました。
日本庭園に花が咲いていると色合い的にとても目立ちます。
西南院庭園
中之坊から本堂向かって左手に西南院があります。こちらの庭園は西塔を利用して設計されていて、入口を通って庭園に入ってすぐ、池に映る西塔が見られます。写真を撮ったそばに水琴窟があり、音色も楽しめます。
みはらし台からは東西の三重塔が見られます。當麻寺は東西両塔が日本で唯一現存している寺院です。
奥院庭園
當麻寺の山側へ進んでいくと奥院、浄土庭園があります。
浄土庭園は名前の通り、極楽浄土を模した様式です。仏堂の前に大きな池を作ることが多く、當麻寺でも大きな池があります。
庭園内は歩けるようになっています。池の周りや、山側の外と分断されていて、落ち着いた雰囲気です。大きな石が数多く配置されていて奥のほうに阿弥陀如来像があります。石は湯布院から運ばれたものだそうです。
牡丹だけでもとてもきれいでした。池の周囲や阿弥陀如来像の近く、仏堂側でも咲いていてとてもよく管理されています。牡丹だけでも見に行ってよかったと思います。
私としては初めて行ってひととおり回りました、みたいな感想です。とてもいい雰囲気で何の準備もせずに庭園を楽しめました。広すぎて見どころをスルーしてしまっていそうでもう1周したい。紅葉シーズンもきれいだそうなのでとても気になります。
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