マーベルvsdc

ざっくりアメコミ&ヒーロー映画入門

ぷらすです。

マーベルに続き、DCのヒーローを集合させる『ジャスティスリーグ』系の映画が、今年以降どんどん公開され(る予定で)、ハリウッド映画は今ヒーロー映画が花ざかりですね。

とはいえ、映画に登場するヒーローの多くは日本の人たちには馴染みがないんじゃないでしょうか?
ぶっちゃけ僕も、アメリカンヒーローに詳しくないので、多分ファンの人たちなら、登場した瞬間に「待ってました!」って思うようなお馴染みのキャラクターも「……誰なんだコイツ」って思う事もしばしば。

というわけで、今回はアメコミと日本の漫画の違いについて、薄い知識でざっくりと書いてみたいと思います。(僕も正直よく分かってないので文末には必ず(らしい)が付いてると思いながらお読みください)

アメリカの漫画事情

アメリカの漫画は大きく分けると、

① 新聞の日曜版などに掲載される『コミックストリップ』(スヌーピーが出てくる「ピーナッツ」とか)

② 各出版社から発売される『コミックブック』(現在実写化されてるヒーローコミックのほとんどはコレ)

③ アンダーグラウンドコミック(暴力・ドラッグ・セックスなど、何でもアリの漫画)

の3種類になります。

で、今回書くのは、②のコミックブックのお話。

いわゆる『アメコミ』と言われている漫画の殆どは、このコミックブックの事を指します。
コミックブックには、定期的(月間?)に連載販売される一話分の薄い本『リーフ』(アメリカでは「コミックブック」って呼ばれてます)と、それをまとめた単行本TPB(トレードペーパーバック)があります。

この辺は、日本の漫画に似ていますが、アメリカの場合は、色んな漫画を1冊にまとめた『雑誌』ではなく、あくまで各漫画ごとに出版されてるんですね。

コミック会社

もちろん、アメリカにも漫画出版社は沢山あるんですが、その中でも『マーベルコミック』『DCコミック』の2社は、全体の60%以上のシェアを誇っています。

ちなみに、マーベルコミックのヒーローといえば、
「ジキルとハイド」を下地にした『超人ハルク』
武器商人だった天才社長がスーパースーツで戦う『アイアンマン』
冴えない少年が特殊な蜘蛛に噛まれて異能の力を得た『スパイダーマン』
北欧の神話を下地に作られた『マイティー・ソー』
第二次世界大戦中に軍の実験で能力を得た『キャプテンアメリカ』
生まれながらに超能力を持ったミュータントがチームで戦う『X-メン』
あたりが有名。

対してDCコミックのヒーローは、
最初にして最強のヒーロー『スーパーマン』
会社の社長で一人自警団の『バットマン』
女だけの一族「アマゾン族」の女王『ワンダーウーマン』
宇宙警察的な組織に属して、地球を守る『グリーンランタン』
超足が速い『フラッシュ』
あたりが、有名だと思います。
「アメコミ映画ってよく分からない」という人は、とりあえずこの大手2社が別の会社ということだけ覚えておいて頂けたら十分だと思います。

クリエイター

日本の漫画は基本的に、漫画家がストーリーも絵も担当しますが、アメリカは完全分業制で、一つのシリーズに対して、シナリオ担当・イラスト担当(着色は別の人が担当することも)・販売担当・編集者がチームを組んで製作するんですね。(映画のシステムに近い)
そして、作品の著作権は各会社が所有しています。なのでクリエイターはあくまで『作り手』であって、『作者』ではないみたいな感じ。
こうして、それぞれの作品は、描き手や設定・デザインを変え、場合によってはヒーロ事態が代替わりしながら時代に合わせた形で何十年も続いてるんですね。

なので、ヒーローのデザイン、設定、ストーリーがシリーズによって全く違うなんてこともしばしばで、同じヒーローのコミックでも昔と今ではまったく統合性がないのが当たり前だったりします。

実写映画でも、例えばサム・ライミ版の『スパイダーマン』と『アメージングスパイダーマン』で微妙にキャラや設定が変わるのは、原作にしているシリーズが違っているからなんですね。(さらに映画独自の設定改変もあったりしてややこしいんですが)

クロスフェードとは

そんなヒーローたちが、作品を超えて共演するのが『クロスフェード』です。
例えば一つの世界にバットマンもスーパーマンもワンダーウーマンもいて、普段はそれぞれ別に活躍しているけど、世界の一大事には協力して戦うみたいなシリーズのことですね。

それ以外でも、(同じ会社の作品なら)あるヒーローコミックに他の漫画のヒーローがゲスト出演したりすることも普通にあるし、サブキャラだったヒーローに人気が出て独り立ちさせるパターンもあったりします。
また、会社間で著作権の貸し借りも出来るらしく、例えばバットマン(DC)とティーンエイジ・ミュータント・ニンジャ・タートルズ(ミラージュ・スタジオ)が共演している漫画もあったりします。

アメコミ世界の仕組み

そんなアメリカンヒーローコミックは、上記のように描き手を変えてずっと続いているレギュラーシリーズ『オンゴーイング』
世界観は同じまま別ヒーローにスポットを当てるスピンオフ作品『リミテッド/ミニ/マキシ』
世界観も設定もまるで違う(場合もある)外伝『ワンショット』や『アニュアル』(増刊号的な感じ?)
中身は一緒だけどカバーイラストだけが違う『ヴァリアント・カバー』

などが同時期に発刊されたりするので、アメコミの仕組みを知らない人を益々混乱させる原因にもなってたりします。
中には、ヒーローが全部ゾンビになっちゃったり、正義の味方と悪役が入れ替わっちゃったり、パラレルワールドの同じヒーローがひとつの世界に集まってチームを組んだりする作品もあったりして、日本の漫画と比べてかなり自由に展開してるみたいです。

映画

そんな流れがあって、今ヒーローコミックの実写化シリーズに至っているわけですが、マーベル・DCそれぞれのクロスフェード作品を上げていくと。

マーベル・シネマティック・ユニバース

フェイズ1(第1シーズン)

『アイアンマン』(2008年公開)
『インクレディブル・ハルク』(2008年公開)
『アイアンマン2』(2010年公開)
『マイティ・ソー』(2011年公開)
『キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー』(2011年公開)『アベンジャーズ』(2012年公開)

フェイズ2(第2シーズン)

『アイアンマン3』(2013年公開)
『マイティ・ソー/ダーク・ワールド』(2013年公開)
『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』(2014年公開)
『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』(2014年公開)
『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』(2015年公開)
『アントマン』(2015年公開)

フェイズ3(第3シーズン)

『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』(2016年4月公開)←いまここ

DCエクステンディッド・ユニバース

『マン・オブ・スティール』(2013年公開)
『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』(現在公開中)←いまここ
DCコミックの悪役が大集合する『スーサイド・スクワッド』(今年8月に公開予定)←楽しみ。

となってます。

それぞれのヒーローが主役のお披露目&キャラ紹介作品→みんな揃って地球を守る(『アベンジャーズ』)に繋げているマーベルに対し、DCコミックはバットマン・スーパーマンを観客はすでに知ってる前提で、いきなり本題に入る作りになってます。

と言ってもバットマンもスーパーマンも既に何度か実写化されてるし、ワンダーウーマンやその他のヒーローはこれから実写化されていく予定みたいなので、『マン・オブ・スティール』から公開された順に観ていけば、内容は分かると思いますけどね。

一方、マーベルの方はかなり物語が進んでいるので、今から追いかけるのは結構大変。
ざっくり言うと、
フェイズ1では、ソーの弟ロキがグレちゃって超強い敵と手を組んで地球を乗っ取ろうと企むも、アベンジャーズの活躍でなんとか阻止。ロキはフルボッコの末に逮捕されました。っていう話。

フェイズ2は、ロキの持ってた『魔法の杖』を巡る物語で、ロキの杖を使って悪さをしていた秘密結社ヒドラから杖を取り戻したアベンジャーズ。
ところが敵の魔女っ子ワンダに怖い予知夢を見せられて被害妄想を起こしたアイアンマンが、ロキの杖の宝石(超すごい人工知能)でロボット軍団を作る『ウルトロン計画(平和維持計画)』をやろうとしたら、うっかり宝石が暴走。→超強い敵を作っちゃって、みんなでなんとかやっつけるという話です。
そこに、死んだと思ってたキャプテンアメリカの親友が、実は敵の改造人間にされてたり。
ハルクとブラック・ウィドウ(アベンジャーズのサポーター的存在)の恋物語があったり。
キャプテンアメリカとアイアンマンがケンカしたり。
アベンジャーズの本拠地シールドが乗っ取られたり…
なんて話も絡んで、色々ややこしいんですよね。

なので、全体の物語を把握したい人は、とりあえず『アイアンマン』から順番に観ていくしかないんじゃないかなーって思いますし、これからヒーロー映画を観る人は、まだ2本しか公開されてないDCの方がいいかもしれませんね。

というわけで、ざっくりアメコミ&アメコミ映画の説明でした。
もし、間違ってたらスイマセン。
ではではー。(*´∀`*)ノシ

参考

Wikipedia
URL: https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A1%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%9A%E3%83%BC%E3%82%B8

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