デップー

公開記念! デップーをザックリ解説!

ぷらすです。

先週の水曜日、いよいよ“あの“『俺ちゃん』こと、映画『デッドプール』が公開されましたねー!!
僕は、昨日劇場で観てきて、もう大興奮ですよー!! Fooooooo!

ただ、ファンの間では大人気のデップーですが、やっぱり一般の方にはあまり知られていないんじゃないかと。
また、興味のある人でも「え、マーベルってアベンジャーズでしょ? 観ても(面白さが)分からないんじゃないかなー?」と不安に思う人も切っといるハズ! そんな人たちに向けて、“にわかデップーファン“の僕が、ざっくりデップーのキャラクターや魅力について解説したいと思いますよー(*´∀`*)ノ

そもそもデッドプールって何者?

デップーは『スパイダーマン』『ハルク』『X-MEN』『アベンジャーズ』など、数々の人気ヒーローを生み出してきた、米国のコミック会社『マーベルコミックス』に登場する、異色のヒーローです。

元々は、ウルヴァリンたちが所属しているミュータント(異能力者)のヒーローグループ『X-MEN』にゲストで登場していた、お金次第で正義にも悪にもつく傭兵だったんですが、その無責任で陽気なおちゃらけキャラっぷりや、自分がコミックヒーローであることを自覚したメタ発言などで人気になり、のちに主人公として一本立ちしました。(アメコミでは人気コミックの脇役→人気が出る→一本立ちする は、わりと当たり前)

コミック版では、『X-MEN』の他にも『アベンジャーズ』や『デアデビル』など色んなコミックに顔を出しては物語を引っ掻き回す、トリックスターでもあります。

映画版キャラ設定

本名はウェイド・ウィルソン。昔は超強い軍人でしたが、引退後は荒事専門の何でも屋になり、コールガールのヴァネッサと恋人になるも、末期ガンであることが発覚。
そんなある日、失意のウェイドの元に、ある男が接触。
ガンを完治させるかわりに、悪の組織の人体実験の被験者になることを決意します。

その実験によって、超回復能力と不死を手に入れた代わりに、彼の顔や体は醜く変容。これに怒ったウェイドは、組織とボスのエイジャックスに復讐と、なにより顔を元に戻させるために、デッドプールになるんですねー。

デップーは『X-MEN』グループ

ちょっとややこしいんですが、今、マーベルコミックスの実写映画にはざっくり分けて2本の流れがあります。

一つはマーベルコミックが自社で作ったスタジオ『マーベルシネマティックユニバース』 アベンジャーズに登場するヒーロー映画は、大抵こちらで作られてます。

もう一つは大手映画製作会社『20世紀フォックス』
『X-MEN』のシリーズはこちらの会社で作られてます。
で、『デッドプール』は、基本X-MENのキャラなので、『20世紀フォックス』で作られてるんですねー。

原作コミックでは、アベンジャーズにも普通に登場してるデップーですが、映画版では、今のところ大人の事情でアベンジャーズ系列の映画に出ることは出来ないんですね。その代わり、今回の映画でもX-MENの登場人物が劇中に登場しますよー。 まぁ、ここは別に覚えなくても大丈夫ですけど、劇中でその事をネタにして茶化したりしてるので一応。

デップーの魅力

デップーがこれまでのヒーロー映画と違うのは、とにかく自由“すぎる“ところ。

元傭兵なので、殺人に一切躊躇がなく、地球を守るなんて大仰なことは微塵も考えずに好き勝手に暴れまわり、無責任で下品で不謹慎でお喋りでウザイっていう、おおよそ『ヒーロー』からはかけ離れたキャラクター。(自分でも「スーパー強いがヒーローではない」って言ってますしね)

なんせ、ヒーロー映画なのにR-15指定がかかるんですから、異色中の異色キャラです。
じゃぁ、デップーは何のために戦うのかというと、(映画版では)自分をひどい目に合わせたエイジャックスへの復讐と、恋人ヴィアンカを守るため。
世界とか別にどーでもいいけど、自分の大事な人は命懸けで守るという人情派キャラでもあったりします。
そんな、等身大なキャラクター像がデップーの大きな魅力でもあります。

また、上記しましたが、彼は自分がフィクションのキャラクターだということを自覚し、映画の最中に観客に話しかけたり、マーベルだけでなく色んな映画の“中の人(俳優)“をイジるギャグを言いまくったり。
こういうのを、演劇用語で『第四の壁を破る』と言うんだそうですが、彼はコミックの枠だけじゃなく、フィクションと現実まで飛び越える自由奔放なキャラクターなんですねー。

主演は不遇の男 ライアン・レイノルズ

本作で主演を勤めるのは、二枚目人気俳優ライアンレイノルズです。
ただ、彼は何かと不運な人で、2009年公開の『ウルヴァリン: X-MEN ZERO』では同じくデップー役を演じるものの、原作とキャラが違いすぎて、ファンの間ではいなかったことにされ、アメコミ雑誌社大手『DCコミック』のヒーロー『グリーンランタン』を演じたものの映画自体が大コケ。
別に彼に責任はないと思うんですが、何故かヒーロー映画ではハズレくじばかり引かされてたんですよねー。

本作も20世紀フォックスは映画化に難色を示し、テスト映像がYouTubeに“流出“したら、ものすごい再生数だったことから、やっと映画化がスタート。
しかしながら、他のビックバジェットなヒーロー映画に比べると、かなりの低予算映画になっちゃうんですね。
しかし、そんな逆境の中、丁寧なストーリーテリングと独自のキャラクター特性を活か本作が大ヒットしたことで、主演のライアン・レイノルズもやっと報われたって感じです。良かった良かった。

キャラ萌え映画 『デッドプール』

そんなこんなで、日本のみならず世界中で大ヒット中の本作ですが、ストーリー自体は、実にシンプルでこぢんまりとしています。上映時間も108分と最近の映画としては短め。
しかし、その短い時間にデップーの面白さが凝縮してるので、個人的には大満足でした。

人体実験の副作用で醜い姿に変わってしまった彼は、恋人ヴァネッサと寄りを戻すために、元の姿に戻りたい。
なので、組織のボス エイジャックスを追い詰めるついでに組織に復讐。
そんなエイジャックスは、ヴァネッサを誘拐&人質に。
怒ったデップーがヴァネッサを救うために最終決戦へ。
という内容です。超シンプル。
そのへんが物足りないという意見が出るのもよくわかります。

ただ、本作で大事なのはデッドプールを知らない人にも彼のキャラクターを知ってもらう事ですし、そもそも『デッドプール』はストーリー云々より、デップーや周りの仲間との関係性や、やりとりを楽しむ、キャラ萌え映画の側面が強いんじゃないかと思うんですよねー。

(あ、物語はシンプルですが、それを観せる脚本の構成は凄く上手いですよ?
だからこそ、登場キャラクターのやりとりも楽しく観られるわけですから。)

ウェイドと出会って、恋人になってから、あらゆるプレイに興じながら愛を深めていく恋人、ヴァネッサ。

ウェイドの悪友で行きつけの酒場の主人ウィーゼル。

コカイン中毒で、デップーの同居人ブライアンド・アル。

デップーをX-MENの仲間にするため勧誘したり、デップーの行いを嗜める身も心も堅物のミュータント コロッサス。

そして、いつも不機嫌顔でむっつりしてる、X-MEN訓練生。
ベリーショート(というかほぼスポーツ刈り)女子のネガソニック・ティーンエイジ・ウォーヘッド。(長いよw)
この、ネガソニックタンが、何でか可愛いんですよねーーw
多分彼女にとって、教官役のコロッサスは先生でありお父さん的な存在で、デップーは親戚の中でも一番ダメ人間の、年の離れたイトコか、年の近いおじさんって感じなんじゃないかなーって思いながら観てました。

そんな、どいつもこいつも一癖も二癖もあるけど、愛すべきキャラクターたちと、一番の問題児デップーやりとりはとても楽しくて、ずっと見ていたい気持ちにさせられるんですよねー。

そういう意味で、まさに本作はキャラ萌え映画なんじゃないかと。

ヒーロー映画入門編として

『アベンジャーズ』に代表されるマーベル・シネマティック・ユニバースのシリーズも、『X-MEN』のシリーズも、どっちも結構な本数がリリースされていて、興味はあるけど今更どこから観たらいいのか分からないっていう人は、案外多いんじゃないかと思います。

それぞれ物語も進んでいて、初見の人にはそもそも世界観が分かりにくいですしね。(あれ? なんかどっかで同じようなことが!?……w)

そんな人たちにオススメなのが、この『デッドプール』です。
シンプルで楽しくて、映画に詳しい人は思わずニヤニヤしてしまう小ネタ満載ですが、ネタ元が分からなくても関係なく楽しめるゴキゲンな映画ですよー!

興味のある方は、ぜひぜひ、劇場で(なんか吹き替え版の方が評判がいいので、出来ればそっちで)ご覧下さい!
オススメです!(*´∀`*)ノ

そして、劇場で「デップー」を愛でたあとは、こちらの感想も……(ステマhttp://aozprapurasu.hatenablog.com/entry/2016/06/07/013630

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