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introduction 「なぁ、兄貴」 唯でさえ猫背な背中をさらに丸めて、相棒のセイこと星崎シン…
4 俺とセイは手錠をされて捜査員に引きづられるようにパトカーに乗り込む幹部どもを離れた…
3 暗い廊下を進むと巨大な吹き抜けロビーに出た。その先の壁には大きく重そうな木製のドア…
2 「兄貴ー!」 「なんだ!」 「このままじゃ埒が明かないぜ!」 完全に俺の判断ミスだっ…
1 「ニュース等でご存じかと思いますが」 と、男は切り出した。 俺たちの度肝を抜いた巨…
本編クズ星兄弟の日常(全5話):青空ぷらす あらすじ:葛生タツオと弟分の星崎シンジ(セイ)は、舞伎町を根城にする『何でも屋』で、通称「クズ星兄弟」と呼ばれている。 見た目はまるでチンピラのような二人だが、実は他の霊能者では祓えない悪霊「雑虗(ザコ)」を専門に祓う霊能者だった。 そんな二人に、キャバクラから依頼の電話が入り――。 1・2・3・4・5・あとがき 全話まとめ読み クズ星兄弟の哀愁(全7話):青空ぷらす あらすじ:セイが足繁く通うおっぱいパブで働くフィリピン
クズ星兄弟の日常 やけに蒸し暑い夜だった。 酔っ払いと客引きで騒がしい盛り場を抜け、…
1・2・3・4・5・6 8 結論から言えば、部屋に入ってきた男たちは警察官ではなかった。 …
前↓ introduction 「かぁちゃん! 死なないで! かあちゃん!」 また、いつもの夢だ。 …
introduction 「なぁ兄貴」 寒風吹きすさぶ午前11時の歌舞伎町を、ただでさえ猫背の背中…
1・2・3・4・5 6 セイが落ち着くのを待って、葛生は依頼者の男を部屋に招き入れた。 「土…
1・2・3・4 5 マリアの、絶叫に脳を揺さぶられ、気を抜けば手放しそうになる意識を必死に…
1・2・3 4 部屋は薄暗かった。 玄関手前にユニットバスとキッチンなどの水回りがまとめられ、その奥に8畳ほどの縦長の部屋がある、いわゆるワンルームマンションというやつだ。8畳のスペースには敷きっぱなしの布団とカラーボックスが1つ、床には脱ぎ散らかした洋服やコンビニの袋、プラスチック容器が散乱していて、突き当たりには、大きな掃き出し窓とその向こうには狭いベランダがある。 「マリアさん……」 その窓を、菌糸状に広がって覆い尽くす半透明の“何か”が、近隣のラブホテルの