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#9 助産師を辞めたくなるくらい辛かったお話

こんにちは。
助産師ぷらむです。

助産師になって2-3年目はとても辛かった
思い出がありましたが、
一度も辞めたいと思うことはなかったです。
ああ、今日は仕事に行きたくないなと
思うのはよくありましたが、
なんだかんだで助産師の仕事が好き
だっだんだなと今になって思います。
そんな私も、辛くて申し訳なくて責任の重さに
押しつぶされそうで、
もう助産師辞めた方がいいのかなと
思ったことが一度ありました。
そんな私を助けてくれたのが当時
付き合ったばかりの彼氏だった主人でした。
今日はそんな話をしたいと思います。

当時、助産師3年目半ばだった私は、
夜勤では分娩室にメインで入るように
なっていました。
分娩予定者さんからかかってくるPHSを
持って分娩室で懸命に働いていました。
あまり詳しくはかけませんが、ある晩、
初産婦さんからお産が始まったかもしれない、
病院に行った方がいいか
という内容の電話がかかってきました。
私はもう少し自宅待機でよいと考え、
その旨を伝えました。
先輩と交代で私が仮眠に入る時間になり、
自宅待機している初産婦さんがいることを伝え、仮眠に入りました。
その後、後輩が仮眠室に走ってきて、
「ぷらむさん、さっき電話くれてた初産婦さん、
家で赤ちゃんがうまれそうになってこれから
救急車で病院にきます。
たぶん病院には間に合わないとのことです」
と言っていました。
仮眠中に爆睡することはほとんどありません
でしたが、ウトウトしていたときに、
こんな衝撃的な言葉を聞き、
一瞬夢なのかなと思いました。
でも現実で、一気に冷や汗が噴き出してきたのを
覚えています。
結局その方は救急車でお産をされました。
なんてことをしてしまったんだと手が
震えました。
すぐにその場から逃げ出したかったです。
幸いにも赤ちゃんは救急車で元気に生まれ、
お母さんの身体も落ち着いた状態で病院に
搬送されてきました。
赤ちゃんは検査のためNICUでお預かりし、
私はお母さんのケアにあたりました。
ですが、私が悪かったのかもしれない、
申し訳ない、どうしよう
という思いで頭がいっぱいでした。
朝になり、勤務終わりで先輩と振り返りを
しました。
どうしてこうなったのか、二度と同じことを
繰り返さないために猛反省しました。
結論としては、あの時の私の自宅待機という
判断が絶対に間違ってたとは言えないと
先輩は言ってくださりました。
もしかしたら電話の後に本当に陣痛が
強くなってあっという間にすすんだのかも
しれない、などなど考えられることはある。
ただ、もう少しお母さんから症状の
聞き取り方を工夫してみてもいいのでは、
とアドバイスをもらいました。
私にとっては、誰が悪い悪くないは
正直どうでもよかったです。
私が関わったことで、一人の女性のお産を
イレギュラーな形にしてしまったことには
変わりありませんでした。

すごく悩み、申し訳なくて涙を流し、
数日本当に落ち込みました。
お母さんの退院前に、お話をさせて
いただきました。
私は辛い思いをさせてしまって
申し訳ありませんと伝えました。
すると、お母さんのほうから、
私も悪かったんですと返答がありました。
さらに私は罪悪感が強くなりました。
いっそ、お前のせいだと罵られた方が
楽だと思いました。
お産の思い出がその方にとって辛く、
思い出したくないものに、
後悔だらけのものにさせてしまったと
感じました。
今でも当時の出来事を思い出すだけで
辛くなります。
でも私以上に辛いのは、きっとお母さんだと
思います。
最後に「同じようなことが起こらないように、
今回のことを忘れずに頑張ってください」
という言葉をいただきました。
色んな意味で心に突き刺さる、
一生忘れられない言葉です。

もう私は助産師に向いてないんだ、
辞めたいなと思い家で落ち込んでいたとき、
主人は私をなんとか元気づけようと
してくれました。
家でシクシク泣いていると、
何も言わずそっと寄り添ってくれました。
「ぷらむが頑張っていることは知ってるよ」と
励ましてくれました。
私にとってはそれがすごくありがたかったです。
本当に落ち込んだ時、こんなに自分のことを
思って支えてくれる人がいるということが
どれだけ幸せなことなんだろうと思えました。
この出来事が主人と付き合ってから
起こった出来事だったことにも意味が
あったのではないかと思いました。
きっと1人では立ち直れなかった、
1人でずっと家で考えて考えて、
後悔しかせず落ちぶれるばかり
だったと思います。
主人が1番そばで支えてくれたからこそ、
立ち直り、二度と同じことは繰り返さない
という気持ちになることができました。
主人には本当に感謝しかありません。

今回はこんな感じで終わります。
言いたいことがうまく書けているか
自信がありませんが、
ひとまず投稿してみます。

ご拝読ありがとうございました。

ぷらむ


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