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染み出る、こころ

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あんどぅの詩集です。 いつまで続くか、どれくらい更新できるか、何を表現できるか、何も分かりません。 これは私のアーティストとしての挑戦です。 心や感情を表現することがアート…
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何者かになりたかった僕へ

何者かになりたかった僕へ

クラスの女子に黄色い声援を送られている先輩。
友だちの異変に気付いて、そっと手を差し伸べる友だち。
僕がつらい時、気付いているのにあえていつも通り接してくれていた両親。
僕の好きな人の好きな人。
優しいあの人、面白いアイツ、賢いやつ。

いつだって僕は誰かに憧れて、何者かになりたかった。

だってそうだろう?
繰り返される日々がずっと“僕”だなんてつまんなすぎるだろ。

僕はいつだって希望を持って

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イヤフォン

イヤフォン

私と世界を隔てるこのイヤフォン

ワガママばっかの同僚や
耳障りのいい勧誘や
下心だらけの会話も

私にとってはただのノイズ

私が私でいるために今日もイヤフォンをする。

私をここに閉じ込めるイヤフォン

垂れ流されるニュース
訳のわからぬお笑い番組
ただただうるさい泣き声も

私にとってはただのノイズ

私が私でいるために今日も私はイヤフォンをする。

世界のノイズは私が決める。
社会的正論な

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かさ

かさ

「逃げてるだけじゃん」って

そんなことは分かっているし、その時の僕には逃げる以外の選択肢なんて見つからなかったんだ。

雨が降ってきたら、濡れないように傘をさすのに

嫌なことが降り注いできたら、受け止めなければいけないの?

感謝

感謝

闇なくして
光を知れるだろうか。

悪なくして
善を知れるだろうか。

醜なくして
美を知れるだろうか。

死なくして
生を知れるだろうか。

闇や悪や醜や死に
感謝せずにいれるだろうか。

けむり

けむり

そこに見えるのに、全然つかめない

名前があっても、かたちがない

時間が経てば、消えてしまう

きれいなようで、汚れている

私はまるでけむりのよう

つづくよ

つづくよ

わたしが生まれてから

ご飯を食べても、友だちと遊んでいても、勉強しても

トイレに行っても、親とケンカしても、バスケをしても

恋をしても、失恋しても、慰められても

受験に失敗しても、病気になっても、涙を流しても

人生は続いている。

過去に何があったとしても、どれほどつらくて悲しかったとしても、未来には何が起こるかはわからない。

過去に何があったとしても、どれほどラッキーに溢れていたとし

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巡り

巡り

花が咲いては枯れるように。

また新たな花が咲くように。

春が来て夏が来て秋が来て冬が来るように。

そしてまた春が来るように。

私は産まれ、私は生きて、私は死ぬ。

巡るだけで良い。

赤に埋もれた世界

赤に埋もれた世界

赤に埋もれた世界で、私は赤に気付かない。

青と出会ったその時はじめて私は赤を知る。

緑を知ったその時はじめて私は赤を理解する。

黒に触れたその時はじめて私は赤を恋しく思う。

白を見つけたその時はじめて私は赤を求める。

彩りよ、赤への愛をありがとう。

挫折

挫折

どれほど望んでも

どれほど手を伸ばしても

どれほど考えても

どれほど近付いても

どれほど時間を費やしても

手に入らないものは、ある。

共に歩む未来を描いていても、それは空虚なものとなる。

自分の未来がごっそりと暗闇になったかのような

立ち止まることしか、うつむくことしか出来ない。

それでもまた歩き出さなきゃいけないのかな…

前を向かなきゃいけないのかな…

未来

未来

未来はみえない。

どんなに頑張っても、どんなに願っても

未来はみえない。

みえないからこそ希望がほしい。

みえないからこそ不安になる。

どんな未来を描くのかは自由なのかもしれない。

みえないからこそ分からない。

分からないから何もできない。

どんな未来を描けばいいのか正解はない。

未来に何かあればそれが希望になるから、

未来に何かを描くことから、小さなことでいいから、未来を描く

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「君」の素材

「君」の素材

君の人生は
今まで君が出会ってきた人
今まで君が聞いてきた言葉
今まで君が体験したこと
今まで君が見てきた景色
今まで君が味わってきたもの
それらすべてが積み重なったもの
要らないものなんてなかったんだよ。
君が今生きているなら
それは全部君のために在ったことなんだよ。

そんなもん

そんなもん

うまいもん食って、うんこ出す
楽しく働いて、お金使う

似たようなもんだよ
そこに結果なんてなくて
ただ充足感があるだけ

そんなもんだよ

あさ

あさ

夜に蝕まれるから

朝に恋焦がれるけど

朝はただただ朝なだけで

私をひたすら照らすだけ。

こい

こい

ぼくは弱い。

人に嫌われることがこわい。

ぼくは弱い。

1人でいると脚がすくんでしまう。

ぼくは弱い。

僕なんか…強いわけがない。

でも、あなたといることで

あなたがいることで

ぼくは強くなれる…気がする。