バグについて考えてみた

それは2022年に放送されたFINAL FANTASY14の14時間放送にて。
プロデューサー吉田直樹氏とFINAL FANTASYの生みの親坂口博信氏の対談でのことであった。
「バグが少ない」
坂口氏はそう言った。
「普通はもっとゲームってバグるんすよ」
ぐっと、嬉しそうな、苦笑いのような、なんとも言えない表情をした吉田氏。
「今ね、多分ね、14に関わった全開発スタッフが号泣してますよ」

今までバグというものに関して、あまり深く考えたことがなかった私は、これを見て、「ああそうなんだ、ゲーム開発する人の目線からみてFF14って“バグが少ない”ゲームに見えるんだ」と、どこかわかったようなわからないような気持ちになった。ただ、それだけバグという存在を開発が躍起になって見つけ出し、潰しているということだけはわかった。


最新のパッチ内容を追っていくと、FINAL FANTASY14で修正されるバグというのはとても少ないとは言えない項目数に見える。我々が知らないところにもステルス修正があると言われてるほどバグというものは日常的に存在している。
今回のポケモンも発売からまだ二日目ではあるが、多数のバグが報告されている。
戦闘しながら水底に沈む御三家ポケモン。
ピクニック中に崖から落ちていくコライドン。
地面に突き刺さるライドバイク。
etc……

これらは面白おかしくTwitter民に騒がれている。
中にはバグが酷いと批判的な意見もあったが、確かに消費者目線から言えば開発や制作者、売り手目線のことなんて知ったこっちゃない。それはそうだ。我々はただ気持ちよく遊びたいんだ。その一言で終わってしまう話なのかもしれない。
だけど、ふと思ったことがあったので今回あえて私は記事としてこれを書きたいと思う。

何が言いたいのかと言うと、バグは新たなことに挑戦した証なのではないか。

FINAL FANTASY14しかり、ポケットモンスターSV然り。
現状に留まらず新しいことをやろう。
新しいことをやって、それでみんなに楽しんでもらおう。
今までと同じじゃ駄目だ。もっともっと今までにないことに挑戦した斬新で新しいゲームを作ってみんなに楽しんでもらいたい。

その結果、おまけでついてくるのがバグというものなのだろう。だって、いつもと同じもの、今まで何度となくやってきたものを提供するだけなら、バグなんて出るはずないと思いませんか。
新しい試みをするからこそ、新たなバグという弊害が生じる。
そう思ったら、なんだかおつかれさまです。ありがとうございますと一言言いたくなりました。
※筆者はゲーム開発になど1ミリも携わったことがないただの人です。

これからもゲーム開発に携わる方々を応援しています。

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