戯言【昼寝の後悔】


昼夜逆転する度に思う。
「なんで昼寝なんかしてしまったんだろう」と。
しかも今日は7時間も昼寝してしまった。これは昼寝どころではない。7時間も寝れば一夜明かせる。

最初は軽い気持ちだった。10分だけ寝ようと思ってアラームをセットした。……案の定、起き上がれない。起きたところで何の予定もないし「まぁいいか」とまた10分寝る……の繰り返しを1時間した。

いい加減アラームをかけるのが億劫になり、というかアラームをかける意味が分からなくなり、時間を気にせず眠りにつくことにした。そのうち目が覚めるだろうと。なんとも気楽に。心ゆくままに。

目が覚めた時は非常に驚いた。自分にはまだこんなにも眠りにつく能力があるのかと。自分の睡眠力への嬉しさと謎の達成感で、はじめはなんだかいい気分だった。

しかし次第に7時間という数字の大きさにおのれ慄き、心の中は瞬く間に後悔でいっぱいになった。「なんで昼寝なんかしてしまったんだろう」。

まぁ夜も眠くなるかもしれないと淡い期待を持ちつつ、1日を始める。しかし休みの日、しかも雨の日はまぁやることがない。という訳ですぐに眠れるわけもない。 

深夜、静まり返った中、冷蔵庫の音を背景にスマホとにらめっこが始まる。今回はかなりの長期戦になりそうだ。ちなみに、この戯言も今描いている。しかしまぁ序盤から目がくたびれてくる。そしてまた思う。「なんで昼寝なんかしてしまったんだろう」。

ブルーライトを浴びまくった目が翌日どれだけ頑張ってくれるか。ごんね、目。よろしくね、目。と心の中では思いながら、にらめっこは続く。
そしてこの世で最も信頼性のない誓いをする「もう2度と昼寝なんかしない」と。


と、生きてる意味が分からなくなるほど無駄な1日を過ごしてしまうことは多々ありますが、こういう日も乗り越えていかないと明日はやってこないですよね。





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