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九州自然歩道3(石原町駅~仲哀峠手前)

2021年5月8日(曇り)
728石原町駅~843吹上峠登山口(平尾台)~1230千仏鍾乳洞~1603新町入口バス停、エスケープポイントは500m手前
 歩行距離27.9km(3日間累計72.3km)
 石原町駅から1時間、バイクもビュンビュン通る舗装路を上がっていくと吹上峠登山口です。ここから平尾台に入ります。
 平尾台では、しばらくカルスト台地を歩きます。野焼きによって維持されている箇所は阿蘇やくじゅうにもありますが、カルストを歩くのは九州自然歩道ではここだけ。羊群原(ようぐんばる)と呼ばれる、羊のような石灰岩の群れをしばらく歩きます。大変気持ちの良い箇所です。
 平尾台の最後には千仏鍾乳洞があります。入場料はかかりますが、折角来たのだから入るべきです。まぁ自分の場合は秋芳洞にも行ったことがないので、はじめての鍾乳洞に感動しているだけかもしれませんが。900mを往復する(途中で切り上げても良し、また照明のないもっと奥まで行く猛者もいるようだ)ので数十分は掛かりますが、いろんな形の石柱があり、また途中から足を水に浸しながら歩くのも面白いです(サンダルを借りられます)。カルスト饅頭を食べながらひと休みして、九州自然歩道は行橋市へと下ります。自分が通ったときは橋が朽ち果てそうでしたが、現在はいよいよ危ないようで、迂回路を千仏鍾乳洞の人に尋ねるようになっています。
 行橋に下って、御清水ヶ池のところで九州自然歩道の正規ルートを通れるか通れないか問題があります。自分は九州自然歩道に関しては原理主義者のつもりですが(完璧主義は諦めた)、ここについてはいくら調べても結論の出ない箇所でした。言い換えると、行けそうだけど、(当時は)行った記録が見つかりませんでした。結果的に自分は迂回をしましたが、そこまでこだわる道ではないのかもしれません。
 帰りはみやこ町勝山でテキトーにバスを拾うつもりで歩いていて、テキトーにエスケープして帰りました。古い話になりますが、かつて福岡市天神から行橋行きのバスは飯塚・田川経由で行くルートが(自分の記憶では日に8往復)ありました。天神のバスターミナルが1階にあり、ソラリアが西鉄名店街だった1980年代の話です。しばらくは田川行橋間バスも西鉄バスが運行していましたが、現在は太陽交通による運行です。そのうちにバスの運行がなくなり、平成筑豊鉄道田川線一択の未来も想像できますが、みやこ町役場もある勝山中心部にはバスがないとアクセスできず、九州自然歩道もエスケープできません。なんとか残ってもらいたいです。せめてこのように利用できる際にはありがたく利用したいな、と思っています。自分の九州自然歩道を巡る行程は、求菩提山を周回した1日を除き、公共交通機関を前提にできています。まぁ往復しない片道行程で、行きは二日酔いで帰りは飲みながら帰るので、その面でも利害が一致しただけかもしれませんが。


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