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投稿を始めてみた感想とCharybdisのコスト感について

Charybdisの4x6バージョンのビルドログを毎日アップしてきましたが、一段落つきました。

最初の投稿ネタということで、過去のストックもあり、毎日の更新に努めました。
しかし後が続かないのも困るので、この投稿からはマイペースで続けていこうと思います。

あと、タイトルにしつこいくらいに「自作キーボード」って入れてたのも無くそうかと思います。

「Charybdis」でググると、ゲームやアニメ、ラノベばっかりがヒットするので、絶対キーボードの事と分かってもらえないと考えて、足すことにしてました。

noteのキーボード関連投稿を見て思った事

とりあえず最初に、自分が投稿する関連カテゴリーにはどんな投稿が多いのかと一読してみました。

自作キーボードのカテゴリーは意外にマイナーな印象で、どちらかと言うと市販品のレビューの方が目につきますね。HHKBとかKeychron、MXエルゴとか。

自作キーボードで印象に残ったのは、Keyballのキットを購入して組み立てたり使ったりしている投稿ですかね。
65%とかTKLのキーのキットに関する自作記事も割かし多いなと感じました。

なかにはSvalboardのインプレとかされている猛者の方もおられて、非常に興味深く拝見しました。私も機会があれば自作してみたいと思いました。

おそらく今回のCharybdisについては、興味を持った方は完成品やキットで買いたいといったニーズの方が高く、一から部材を調達して作るのはちょっと…というケースの方が多そうな想像です。

とは言え、オープンソースを利用した一からのDIYに興味を持った方もいるかもしれません。

そこで、参考までにCharybdisのDIYコストを概算ではじいてみました。

Charybdisを手に入れるためのコスト感について

DIYする場合のコスト

まずは材料部分です。
(今回の投稿で私が採用した構造や工法での費用です。)

殆どの発注は2023年頃で、備忘メモからおおざっぱな金額で転記しています。

2024年現在では、円安やインフレで10%~20%くらい上がっている可能性はあります。

また、前提として通販送料は含めていません。発注の仕方や頻度によっていくらでも変わるからです。
比較的小さな部材であれば、国内通販で送料は1回600円くらい、海外では1500円~2000円くらいでしょうか。
DHLやFedexとか高いオプションはいくらでもあるので参考程度に。例外的にAliexpress では極めて安価で数百円くらいでしょう。

フィラメントは1リールも消費しませんが、
消費する量がわからないので。

ケチケチと作ったつもりですが、結構かかってますね。
あと、ピンヘッダ/ベアリング/M4等ネジ代を入れるのを忘れていますので、プラス千円くらいとしてください。

続いて道具(設備)や補助材料です。

これらはCharybdisの専用設備ではないので、私のCharybdisの取得原価に全額を含めるのは適当ではないと思いますが、全く何も持っていない人のために参考で記載しました。

当然ながら道具を他の工作に利用すればするほど、Charybdisに配賦されるコストは減ります。趣味としてのDIYにどの程度投資するかということですね。

3DプリンタはEnder3あたりは3万~4万円くらいですか。

道具を揃えるところから始めると、キーボード取得のDIY総コストは最低でもざっくり5万円~7万円程度となる感じですね。
道具が揃っていれば概ね2万円以内で作れますか。

ただし良い道具であればもっと増えますね。
例えば3Dプリンタなんかは、定番のEnder3は4万円くらい、趣味が高じていけば10万円クラスが欲しくなります。

また、3Dプリント部分を外注する場合は、ケースであれば材料にもよりますが最低でも1個当たり5~8千円くらいとなりますので微妙ですね。
ホルダーとか底板なんかも入れるとコスパは良くない気がします。

Charybdisを外部購入する場合のコスト

では、Charybdisを購入する場合はどのくらいでしょうか?
(私が作ったCharybdisと、販売されている物では、品質やマイコンやファームウェアが違ったりと、全く同じではありません。ここでは同じようなものと仮定します)

2024年7月時点のBastard KeyboardsでのCharybdis 4x6版の通販価格は、キースイッチやキャップ、送料別でだいたい以下の通り… 

  • 完成品は530ユーロ(テントとLEDのオプションなし)…90700円

  • キット(3Dプリントのケースとトラックボールの球込み)は約267ユーロ…45700円

(割引クーポンなど不定期にあるようですが含めていません)

外に出ていくキャッシュで見ると、完成品を買う場合はそれなりにお高くつきます。

ただし上記の計算では工数は全く考慮していませんね。
DIYそのものを目的としている人にとっては、作業はご褒美のようなものですが、私の場合ざっくりと見れば完成までに5稼働日分くらいの工数は投入している気がします。(適当)
一日8時間換算で、約40時間くらいですか。

仮に一般的な企業であれば、最低でも時間当たり5千円くらいのチャージは発生しますし、試作レベルであれば数万円のチャージ設定も考えられます。

つまりDIYで作製する場合には、発生している工数相当のコストは数十万円となりますが、完成品やキットを買う場合は購入品のお値段に込みとなります。
お金で時間を買っているということですね。

Charybdisの代わりに他のキーボードを選択肢に挙げる場合

では、Charybdisを買う代わりに、代替となりそうな物を買うのであればどうでしょうか?

Charybdisと類似のキーボードとして、真っ先にあがるのは白銀ラボさんのKeyballですかね。
トラックボールの配置やキーの数など類似性が高いです。
(Keyballは立体的な形状ではないという違いはありますが)

同じようなキー配列のKeyball61の現時点でのお値段は、マイコンやキャップ、ボール、キースイッチ別のキットで25800円です。

比較してしまうと、やはりCharybdisを買うのはコスパが良いとは言えないですね。
かと言ってDIYをするには、それなりの投資が必要ですし。

対照的にKeyballはコスパが非常に良いと感じますね。
トラックボール部分なんかは射出成型部品を使っているようで非常に品質も高そうです。

日本国内ではKeyballを絶賛するレビューが多いのもよくわかります。

結論

海外で販売されている少量生産のキーボードという時点でコストを論点にあげると、DIYとりわけ3Dプリントが出来る環境の人以外では、苦しいですね。

とは言え、Charybdisの方も良い点はあります。興味を持った方はぜひ入手して使ってみて欲しいと思います。
そしてDIYに取り組む際に、今回の私の投稿が参考になったならば幸いです。


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