【1日1文献】訪問看護ステーションにて介入内容を「可視化」したことで 作業療法士の職域が拡大できた取り組み ~入浴に対する短期集中的な介入を通して~#環境整備#管理運営#訪問作業療法

参考文献:訪問看護ステーションにて介入内容を「可視化」したことで 作業療法士の職域が拡大できた取り組み ~入浴に対する短期集中的な介入を通して~
筆者:末吉 謙斗(OT),岡 沙弥乃(OT)
発行日:2019年
掲載元:第39回近畿作業療法学会
検索方法:インターネット
キーワード:訪問作業療法,環境整備,管理運営

【はじめに】 
・当訪問看護ステーション(以下,訪看 st) では,立ち上げ当初より作業療法士(以下,OTR)も 関わっていたが,訪看 st 管理者(以下,管理者)や看 護師における OTR の職域に関する認知度は低い状態 にあった.また OTR への介入依頼内容は「身体機能 の維持・向上」がほとんどであり,管理者や看護師 からは「何が出来るのかがわからない」「理学療法士 との違いがわからない」との意見も挙がっていた.
・今後,当法人内で地域分野での勤務・活動を続けてい くためには,管理者や看護スタッフの作業療法に対す る知識や理解が必要であると考えた結果,介入内容を 「可視化」する取り組みを行った.
・取り組み後,OTR に対する介入依頼内容が多様化され,訪看 st におけ る OTR の職域が拡大した.
・今回は「可視化」に向け た様々な取り組みの内,入浴に関する内容を中心に経 過と結果を示す.

【考察】 
・訪問での介入の場合,介入場所が利用者宅で ある為,実施内容が他者に伝わりにくい環境にある. 
・今回の取り組みにおいて,作業療法を「可視化」出 来たことが,当訪看 st における OTR の職域拡大に 繋がったと考えられる.
・また,介入依頼内容が多様化 した要因としては,管理者が作業療法に関して,利用 者やケアマネジャー等に「環境面へのアプローチ」 や「短期集中的な関わりも可能」といった説明が出 来る程度の知識や情報を得ることが出来たからだと考 える.

参考URL:
http://kinot39.umin.jp/pdf/abstract/P4-3.pdf


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