【1日1事例】高度医療と療育 #高度医療 #療育 #重度心身障害者

参考文献:高度医療と療育
筆者:岩崎 裕治
発行日:2019年
掲載元:日本重症心身障害学会誌第 44 巻 1 号
検索方法:インターネット
要約
目的:様々な療育施設や福祉現場で、高度な医療が導入されている現状があり、 それぞれの現場で工夫をしながら生活の質を高めていく取り組みがされている。その知識や経験を共有し、今の時代の療育を語り合う。
まとめ:
・高度な医療に対応できるように、ハード面では個室対応・ 空調設備などの構造的な配慮、モニター類や呼吸器 の整備など、ソフト面では看護師配置比率の増加などが配慮されている。
・重度化に対応する専門職種の養成、多職種連携(呼吸ケアチーム、摂食ワーキンググループなど)を構築し日常的なケアに活かしている。
・気管切開や人工呼吸器管理などの呼吸に 関連したケアが多くなってきている。
・「重症心身障害」をキーワード に、直近20年間の文献と、それ以前の文献の題を 比較してみた。その中で増加していたり、新たに投 稿されている項目を挙げてみると、呼吸器関連(呼 吸リハ、呼吸器、IPV、カフアシストなど)、外科治 療・検査(呼吸器外科、喉頭気管分離、腹腔鏡手術 など)、新しい治療(新規抗てんかん薬、透析など)、 遺伝子検査、歯科関連、人生の最終段階における医療などであった
・呼吸ケアチームのように、専門家を中心とした多職種の連携により医療を進めていくことも必要である。さらに、現在は 濃厚な医療を在宅で行いながら生活している重症 児(者)も増加しており、これは今後さらに増加してくると思われ、地域との連携や支援がかかせない。
・超重症児(者)が増加して、医療的なケアにももちろん 時間がかかっているが、入浴や清拭などの生活行為 にもより時間をとられるようになっている。
・高度な医療が拡がることで今まで治療できなかった方 にも治療を提供できるようになったことは大いに 評価できるが、生活とのバランスへの配慮など検討 が必要となってきている。
調べた単語:「カフアシスト」
・咳をアシストする器械
・肺や気管に痰がたまっているのに、呼吸筋が弱っているなどして有効な咳ができず、痰が出せない利用者さんが使用する
・器械が十分な空気を肺に送り込み、続いてヒューっと力強く吐き出させてくれる
・有効に使用できれば、呼吸がとても楽になる
・カフとは、気管チューブや気管切開チューブ先端部分についている風船状のもの
・カフの役割は、人工呼吸中のガスリーク(ガス漏れ)の防止と誤嚥の防止

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参考URL:
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jsmid/44/1/44_3/_pdf/-char/ja



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