【1日1文献】包括的アプローチにより,全盲の高齢者が頚髄損傷受傷後も独居生活を継続できた一例#全盲#頸髄損傷#独居

参考文献:包括的アプローチにより,全盲の高齢者が頚髄損傷受傷後も独居生活を継続できた一例
筆者:野尻 恵里諸冨 伸夫
発行日:2021年
掲載元:日本在宅医療連合学会誌 2 巻 (2021) 2 号
検索方法:インターネット
キーワード:全盲頚髄損傷独居

【抄録】
・独居の高齢全盲者が転倒により頸髄損傷を受傷し,重複障害者となった症例を経験した.
・リハアプローチによる ADL の改善は十分ではなかったが,患者は自宅退院を希望した.
・医療職種と介護職種の多職種連携による包括的アプローチを行い,自宅環境と定期巡回を軸とした居宅サービスを調整して,自宅退院を実現した.
・退院から 3 年後も独居生活を継続できている.
・FIM が低下した項目はあるものの,ケアプランの大幅な変更はなく,社会的交流が増え,本人は楽しみを持って生活しており,包括的アプローチによる自宅退院の実現は有意義であったと考える.
・ 重複障害による ADL 障害があっても,自宅退院の実現可能性を十分に検討する必要がある.

ひとこと
・訪問の現場では重複障害に頭を悩ますことが多い。家族関係や自宅内環境、経済的な問題を抱えている方も多く、こういった症例報告が増えていくことは価値のあるものに感じる。

参考URL:
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jahcm/2/2/2_2.2_58/_pdf/-char/ja 

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?