【1日1文献】訪問リハビリテーションの利用頻度を減らす際に重要視する要因 ─介護支援専門員と訪問リハビリテーション職の意識調査から─ #訪問リハビリテーション #介護保険 #利用頻度

参考文献:訪問リハビリテーションの利用頻度を減らす際に重要視する要因
─介護支援専門員と訪問リハビリテーション職の意識調査から─
筆者:伴野 里恵, 川間 健之介
発行日:2021年
掲載元:作業療法 40 巻 (2021) 1 号
検索方法:インターネット
キーワード: 訪問リハビリテーション, 介護保険, 調査, (介護支援専門員)
【抄録】
・訪問リハビリテーション(以下,訪問リハ)の利用頻度を減らす際に重要視する要因に関して,介護支援専門員(以下,ケアマネ)と訪問リハ職に対して意識調査を実施した.
・因子分析を行い,訪問リハを減らす際に重要視する因子として,「介護力と他者との交流」,「ADL動作の自立」,「個々のQOL」,「移動能力の自立と身体機能の維持向上」,「IADL動作の実施」の5因子を得た.
・因子平均の比較から,訪問リハを減らす際に,ケアマネは「ADL動作の自立」を重視し,訪問リハ職は「個々のQOL」を重視していることが分かった.このような違いから,訪問リハの利用頻度を減らす際には,職種間で意見の相違が生じる可能性がある.
メモ
・訪問リハの利用者への介入は,退院直後の集中的に 訪問リハが必要となる生活混乱期から,生活安定期と なれば必要最小限の支援へ変更し,主体的な活動にシフトし終了する2) という流れがある.
・訪問リハは,目 標が達成されれば終了を検討すべきサービスである2) が, 利用者の生活に終了はなく,どのような課題に関わる かで,終了の考え方は変化し,長期に関わることや, 引き継ぐサービスと連携していく必要がある
・訪問リハの目標達成に向けては,地域活動への移行4),利用者,家族が主体的に生活活動に取り組むこと2) などを目的として,訪問リハの利用頻度を,開始時の 回数から減らす提案をすることがある.
・訪問リハの利用頻度を減らす際には,サービス担当者会議や,リハ ビリテーション会議において議論を行い,新たな方向 性を決定する必要がある5).
・しかし,介護支援専門員 (以下,ケアマネ)から,現状を維持するために,同 様の頻度を継続してほしいと要望が挙がり,頻度を減 らすことが困難となることもある.
・ケアマネは,利用し ているサービスが,目標に向かう効果が得られている かモニタリングを行う8) 役割を担っている.そのため, 訪問リハ職が,訪問リハの利用頻度を減らす提案をす る際には,利用者だけでなく,ケアマネに対しても訪 問リハの目標達成度合いを十分に説明し,検討してい く必要があると考える
・特に重要視する 3 つの項目
両職種ともに:
「Q26.訪問リハ開始時の目標を達成している」
ケアマネ:
「Q2. 身体機能が回復している」,
「Q35.利用者がリハビリ テーションの効果を感じていない」
訪問リハ職:
「Q37.地域の活動に参加している」
「Q28. 主体性を持って生活している」

参考URL:
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jotr/40/1/40_42/_pdf/-char/ja 

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