【1日1文献】当院回復期リハビリテーション病棟における転倒転落の現状分析#回復期リハビリテーション#転倒#インシデント

参考文献:当院回復期リハビリテーション病棟における転倒転落の現状分析
筆者:上村 忠正
発行日:2023年
掲載元:第10回 日本予防理学療法学会学術大会
検索方法:Google Scholar

【考察】
当院の傾向では入棟後15日以内、特に3日以内の転倒が多く、 転倒場所は病室、発生時間では食後が多かった。これは各職種が入棟時の評価を行っている時期であり、患者の状態把握が不十分であることに由来すると思われる。入棟時FIM点数は、内田らにより運動項目60点未満、認知項目30点未満で転倒に注意が必要とされており、本調査も同様の結果となった。センサーまたは抑制管理下でのインシデントが18件と多く見られており、認知機能低下により指導を行っても単独行動が多く、短期記憶や判断力の低下に関連していると考える。転倒予防策として今後もFIMやSTRのスコアなどの転倒危険度評価結果や認知機能評価を病棟と共有し、離床センサーなどの環境整備、巡回強化、転倒ハイリスク者の見える化を図っていきたいと考える。

参考URL:
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jsptpsuppl/2.Suppl.No.1/0/2.Suppl.No.1_227/_pdf/-char/ja


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