【1日1事例】不器用さを呈する学習障害児への作業療法士による学校コンサルテーション #学習障害児 #特別支援教育 #学校コンサル

参考文献:不器用さを呈する学習障害児への作業療法士による学校コンサルテーション
筆者:倉澤 茂樹, 立山 清美, 丹葉 寛之, 中岡 和代, 大歳 太郎
発行日:2020年
掲載元:作業療法 39 巻 5 号
検索方法:インターネット
キーワード:(限局性学習障害), 作業療法士, コンサルテーション, (小学校), 特別支援教育
【抄録】
・通常の学級に在籍する不器用さを呈する学習障害児に対して、OTが約7ヵ月間にわたり7回学校を訪問し,保護者および教職員にコンサルテーションを実施した.
・保護者および教員の主訴に対し,OTは特性要因図を用いて本児の状況を説明し,OTが提案する支援方法について理解を得た.
・結果,対象児の特性を生かした教授方法や書字しやすい教材を工夫したことによって,文字の読み書きが習得され,教科学習に対する動機の向上も認められた
・家庭での問題行動は,ペアレント・トレーニングを実施したことで減少した


【メモ】
・発達分野のOTは、日常生活における様々な活動を、ライフステージを通じて支援している。例えば、認知特性により行為ができない就学前のASD児(自閉スペクトラム症)には、スモールステップによるチェイニングや視覚支援を用い、生活技能の獲得を図る。不器用を呈する就学期の児童においては、書字動作訓練や目と手の協応動作訓練、自助具の活用などの環境調整をおこなっている。
・支援の理論的基盤は、感覚統合理論、応用行動分析学的アプローチ、代償学や環境整備論など多岐にわたる。
調べた単語:「ペアレント・トレーニング」
・しつけの仕方を変えるための心理療法プログラムであり、就学前と学齢期の子供の行動的な問題である攻撃的、活動的すぎる、かんしゃく、指示に従えないといったことを改善するために、親が正の(肯定的な)強化のやり方を学ぶ。
・「してほしくない行動」や「してほしい行動」といった子どもの行動に焦点をあて、具体的にどのような対応ができるかを学習していくプログラム。
・ペアレントトレーニングをとおして、「親-子ども」間のよりよいやりとりを具体的に学び、親としての自信を積み重ねていくことができる

参考URL:
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jotr/39/5/39_605/_pdf/-char/ja


http://sahswww.med.osaka-u.ac.jp/~gendaigp/project/p04.html


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