【1日1文献】大腰筋と内腹斜筋斜行線維の筋緊張低下により 寝返り動作の安定性が低下した脳梗塞後の一症例#脳梗塞#寝返り動作#筋緊張低下

参考文献:大腰筋と内腹斜筋斜行線維の筋緊張低下により 寝返り動作の安定性が低下した脳梗塞後の一症例
筆者:黒部 正孝, 松原 広幸, 藤原 聡, 鈴木 俊明
発行日:2021年
掲載元:関西理学療法 21 巻 (2021)
検索方法:インターネット
キーワード: post-stroke patient, turn over, psoas major muscle, internal oblique abdominal muscle, muscle tone

【抄録】
・今回、大腰筋と内腹斜筋斜行線維の筋緊張低下により 寝返り動作の安定性が低下した脳梗塞後の患者を担当した。本症例は脳梗塞による左片麻痺の既往があり、今 回脳梗塞による右片麻痺を発症した。
・右側への寝返り動 作では、左股関節の屈曲と内転に伴う左下肢の上内側へ の振り出しや上位腰椎に対する下位腰椎の右回旋(以下、 腰椎の右回旋)、それに伴う骨盤の右回旋が乏しく、寝返 り動作を完遂できなかった。
・Huら1)やJeonら2)は、背臥 位で一側の股関節を屈曲し下肢を挙上する際は、対側の 大腰筋が収縮し、腰椎や骨盤が挙上側へ回旋しないよう 姿勢保持に関与すると述べている。
・また安藤ら3)は、寝 返り動作時は、寝返り側とは対側の内腹斜筋が活動し骨 盤を回旋すると述べている。
・しかし、本症例は右大腰筋 や左内腹斜筋斜行線維の筋緊張が低下しており、これら が寝返り動作の安定性を低下させていると考えた。 
・そのため、これらの筋緊張を改善する目的で理学療法 をおこなった結果、寝返り動作の安定性が向上したため、 以下に報告する。

参考URL:
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jkpt/21/0/21_21-E01/_pdf/-char/ja 



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