【1日1文献】訪問リハビリテーションにおける「作業に根ざした実践2.0(OBP 2.0)」の臨床有用性について#訪問作業療法#信念対立解明アプローチ#作業機能障害

参考文献:訪問リハビリテーションにおける「作業に根ざした実践2.0(OBP 2.0)」の臨床有用性について
筆者:髙野 大貴, 寺岡 睦
発行日:2019年
掲載元:作業療法 38 巻 (2019) 3 号
検索方法:インターネット
キーワード:訪問作業療法, 信念対立解明アプローチ, 作業機能障害, (OBP 2.0), 脳卒中

【抄録】
・作業に根ざした実践(Occupation-Based Practice 2.0:OBP 2.0)は,クライエントの作業機能障害を評価しつつ,それを取り巻く信念対立に対処していく方法論である
・本報告では,地域在住で脳卒中後遺症を有するクライエントに対してOBP 2.0を用いた評価と介入を実施し,訪問作業療法(訪問OT)におけるOBP 2.0の臨床有用性を検討した.
・その結果,作業機能障害の改善と生活機能の向上が見られ,作業療法士,家族とクライエントの間で生じた信念対立の解明が進んだ.
・OBP 2.0は,作業機能障害の改善に向けて訪問OTの方針の共有と,状況に応じ様々な方法の使用ができると考えられた.
・また,クライエントや周囲の人々と協業した訪問OTを促進できた.

メモ
・OBP は,地 域在住の脳卒中後遺症やパーキンソン病などの疾患を 有する高齢者の生活自立度を向上するとされている3).
・ 一方で,OBP の実行には困難さが伴うという指摘が あり,梅崎ら4) は OBP の障壁として作業療法士(以下, OT)の関心と CL の関心の違いや,それを取り巻く 環境による制約を挙げている.
・このような問題は信念 対立と呼ばれる5).信念対立は意見の食い違いや価値 観のズレであり,専門性の違うチーム医療内ではしば しば発生する

・OT は,CL がどのよ うな作業機能障害を抱えているかを評価していく.
・介入は,評価結果に応じて作業機能障害の種類が改善す るような方法を選択,実行する.
・同時に,CL を取り 囲む信念対立へ対処し,状況と目的を考慮しつつ,作 業療法を取り巻く様々な実践上のトラブルに対応する.

参考URL:
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jotr/38/3/38_358/_pdf/-char/ja 


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