【1日1事例】訪問リハビリテーションにおけるリハビリテーション会議の現状#訪問リハビリテーション#リハビリテーション会議#多職種連携

参考文献:訪問リハビリテーションにおけるリハビリテーション会議の現状
筆者:関口 剛佐藤 美智子土屋 匡小野沢 陽*若林 徳則青木 恵利花臼井 健二
発行日:2018年
掲載元:日本農村医学会雑誌 67 巻 (2018) 5 号
検索方法:インターネット
キーワード: 訪問リハビリテーションリハビリテーション会議多職種連携
【抄録】
・2015年度の介護報酬改定では,訪問リハビリテーション(以下,訪問リハ)利用者に対するリハビリテーション会議(以下,リハ会議)の開催が導入された。当施設においても,介護報酬改定と同時にリハ会議を導入し,利用者支援を充実させてきた。
・今回,当施設におけるリハ会議の実施状況や利用者の変化について把握することを目的に調査した。
・調査項目は,利用者の基本属性,リハ会議の検討内容,職種別リハ会議の参加状況,障害高齢者の日常生活自立度を調査した。
・リハ会議の検討内容は,国際生活機能分類(International Classification of Functioning,Disability and Health:以下ICF)を用いて分類した。
・結果は,要介護者108名中,85名(男性34名,女性51名,平均年齢81.4±9.4歳,平均利用期間16.3か月)がリハ会議を実施していた。
・リハ会議の検討内容は,活動や,環境因子に関する検討が多く,半数以上の者が複数回会議を実施していた。
・活動や環境因子についての検討が多かったことから,訪問リハにおけるリハ会議は在宅で生活するにあたり,ADL,IADLを拡大するための手段の1つとして有効であることが言える。
・リハ会議の利点として,利用者側おいては,現状や目標が明確になり,生活範囲の拡大や,介護負担の軽減図られ,リハの効果が見えやすくなることが挙げられる。
・サービス提供者側としては,他職種との連携がとりやすくなることで,検討内容に即してすぐに生活場面へ対応することができ,利用者支援がさらに充実することが挙げられる。
【メモ】
・リハビリテーショ ンにおいては,「心身機能」,「活動」,「参加」 の要素にバランスよく働きかける効果的なサー ビスの提供を推進するための理念の明確化と 「活動」と「参加」に焦点を当てた新たな報酬 体系が導入され,リハビリテーションマネジメントの充実を図る目的で,訪問・通所利用者 に対し新たにリハビリテーション会議の開催が導入された。
・リハ会議では,医師,理学療法士 等のリハビリテーション職,看護師,介護福祉 士等多岐にわたる職種が共同で利用者の現状や 支援の方針を共有し,リハビリテーション計画 を作成,医師が本人,家族へ生活予後を含め計 画の説明と同意を行なっている

参考URL:
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjrm/67/5/67_563/_pdf/-char/ja


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?