【1日1文献】訪問看護事業所における教育プログラムの有無と関連する事業所特性#訪問看護#教育プログラム#実態調査

参考文献:訪問看護事業所における教育プログラムの有無と関連する事業所特性
筆者:金田 明子叶谷 由佳
発行日:2022年
掲載元:日本在宅医療連合学会誌 3 巻 (2022) 1 号
検索方法:インターネット
キーワード:訪問看護教育プログラム実態調査

【抄録】
背景:訪問看護事業所の教育プログラムの有無と事業所特性の関連を検討する.
方法:既存のデータセット 136 件を用いて記述統計量を算出した後, 教育プログラムの有無と事業所の特性等について検討した. データセットはオプトアウト後, 匿名化して提供された.
結果:多重ロジスティック解析の結果, 新人・新任教育プログラムの有無には開設年, 前年度の新入職者の有無, 事業所の全看護師数に対する入職 3 年~ 5 年未満の看護師人数の割合が関連していた.
結論:新人・新任教育プログラムの整備において開設年が新しい, 前年度入職者あり, 事業所の全看護師数に対する入職3 年~5 年未満の看護師人数の割合が低い所に対し支援の必要がある

メモ
・「訪問看護アクションプラン 2025」では,訪問看護師を現在の約 3 倍に増員す ることを目標とし,特に新卒看護師に着目してい る3). 
・訪問看護ステーションに新卒から就職した 訪問看護師が卒後 1 年間に困難と感じた内容を調 査した先行研究では , 困難の一つとして教育体制 が整備されていないことが明らかになっている4)

新卒に限定せず訪問看護師全般が抱いている困難に関する先行研究
・複数の慢性疾患をもつ高齢者
・がん末期患者
・人工呼吸器の装着など医療依存度の高い者
・精神疾患をもつ者 
・独居高齢者や老々介護世帯など
・多様な疾患の知識や複雑な生活背景への対応 
・多職種との連携が求められること
・医療情報が少ない中で的確な判断が求められること 
・カテーテルや人工呼吸器管理など確実な技術の提供が求められること
などが明らかになっている

・離職に 関する先行研究では , 病院看護師の離職率 12.6% に対し,訪問看護師の離職率は 15.0%と高いこと 11), 訪問看護師の離職率が高い理由として単独訪 問における不安、就職前に考えていた業務内容と の相違,利用者の生活を支える制度を活用した生 活のマネジメントに困難感を抱いていること等が 指摘されている

参考URL:
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jahcm/3/1/3_3.1_10/_pdf/-char/ja

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?