【1日1文献】総合臨床実習におけるデイリーノートの蓄積方法への一提案 ~患者中心のファイリングによる臨床教育の考察~#臨床実習#教育#デイリーノート

参考文献:総合臨床実習におけるデイリーノートの蓄積方法への一提案 ~患者中心のファイリングによる臨床教育の考察~
筆者:鈴木 耕平(OT)1),木岡 和実(OT)1),杉原 治(OT)2),西村 なつき
発行日:2019年
掲載元:第39回近畿作業療法学会
検索方法:インターネット
キーワード:臨床実習,教育,作業療法学生

【はじめに】 
・指定規則の改正に伴って実習教育の見直 しが求められており,今後の実習形態の模索が必要と なる.
・以前より本校では参加型の実習形態を提案して いるものの,様々な要因により進行が妨げられること も少なくない
・その一つは実習記録の作成に関連した 時間であると思われる.
・現在,臨床実習教育における 記録方法について実践・検討された報告は少ない.
・今 回,実習記録の一つであるデイリーノートの蓄積方法 の工夫を行った臨床実習指導を指導者と共に経験し, 学習促進と共に学生の記録物への負担軽減の一助とな ると考えられたため,以下に考察を踏まえ報告する.

メモ
・学生の気持ちや行動の変化からは,記録を通 じて学生自身の経験記録であると共に主体的に作業療 法場面へと参加する姿勢へと結びついた可能性が考え られた.
・施設特性として,学生の経験する作業療法場 面は年齢や病期,病種は多岐にわたる患者であり,実 習時間経過をもとにしたファイリングでは再度見学し た患者を遡って振り返るだけでも時間を要することが 予想される.
・さらに,見学した一定期間後ではファイ ル内を探索し終えた後にも想起する時間が必要かもし れない.
・そういった点において学生コメントにある 「探す時間が短縮する」という内容や蓄積方法の工夫 に対しての主体的行動は,順次変化する状況に対して 患者中心に情報整理がなされていたと考えられる.
・結 果として総体的な記録時間の短縮に繋がっていたので はないかと考えられた.
・同様に,指導者は指導の繋が りについてコメントしており,日数を跨いだ表記で あっても2回目以降の記録に対して介入の変化や課題 などを共有しやすかった可能性が考えられた.

参考URL:
http://kinot39.umin.jp/pdf/abstract/P2-3.pdf 


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?