【1日1文献】中丹西圏域地域リハビリテーション支援センターに寄せられた 訪問相談事例から地域医療の課題を考える#地域リハビリテーション支援センター#訪問相談#地域リハビリ

参考文献:中丹西圏域地域リハビリテーション支援センターに寄せられた 訪問相談事例から地域医療の課題を考える
筆者:足立晃平
発行日:2018年
掲載元:京都在宅リハビリテーション研究会誌 第 12 巻
検索方法:インターネット
キーワード:地域リハビリテーション支援センター,協力病院・施設,従事者支援のための訪問相談

【要旨】
・2008 年に中丹西圏域地域リハビリテーション支援センターが設置されてから現在 に至るまでのリハビリテーション訪問相談の動向から,当圏域の抱える課題と今後の方向 性について考察したので報告する. 
・中丹西圏域(福知市域)の現況としては,人口は減少傾向にあるが,後期高齢者人口は 2025 年にかけ増加の見込みがある.
・また市街地から離れた地域ほど高齢者のみの世帯や単 身高齢者世帯の分布は大きく,移動を主とする日常生活や,介護を受ける上での支障,在宅看取りの問題も先立って生じている.
・中丹西圏域(福知市域)におけるリハ資源の現況 としては,各職種共に増加を認めるが,病院に所属のリハビリテーション専門職が約 84% を占めており,在宅リハビリテーションに関わる訪問・通所系サービス資源は非常に乏し い. 
・このような現況の中,当初は少ない件数で推移していた従事者支援のための訪問相談件数も介護支援専門員研修会等の他職種で開催される研修会や会議に出席し,地域リハ支援 センターの活用の仕方や実践報告を行うなど周知することで潜在的なリハビリテーション の需要が掘り起こされ,2013 年度以降は順調な経過をたどっている.
・ただしリハビリテー ション訪問相談に関して増加する依頼や,新たな需要に対して,十分に協力病院・施設を 活用できていない現状があり,コーディネートしていく必要性がある.

メモ
・直接的な業務とし て介護予防や生活期に対する介入ができなくても,従事 者支援のための訪問相談等の地域リハビリテーション 支援事業を通じて各持ち場で介護予防や生活期に対す る働きかけを行うことができるようなきっかけづくり ができればと考える.
・訪問相談支援を通じてリハビリ テーション専門職は在宅・施設・地域の実情を把握する とともに,新たな従事者と顔の見える関係性を地域の中 で構築するところに意義があると考える.
・筆者自身,病 院内の勤務が主であったため,この従事者支援のための 訪問相談事業を通じて,地域リハビリテーションを学ぶ きっかけにつながった
・病院に勤務しているリハ専門職 も地域で活躍できるようコーディネートしていく必要性がある.

参考URL:
https://www.meiji-u.ac.jp/md-reha/files/672429de5e9d1831e4a7c8a781bc28161.pdf 

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