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オーバードーズで命を落とすのか、世間に苛まれて命を落とすのか

私が韓ドラファンなのはこちらに何度か書いてきたが、私の好きな韓国俳優さんの一人イ・ソンギュンさんが昨年末この世からいなくなってしまった。とてもショックだった。日本にまだいた頃、実家で母と「パスタ」というドラマを釘付けになって観ていた。パスタのシェフ、イ・ソンギュンさん、コーヒープリンス、名作マイ・ディア・ミスターのイ・ソンギュンさん。近年ではパラサイトで世界に名を知られるようになった俳優さんだと思う。

薬物法違反で警察の取り調べを3度受けていたそうだ。大麻から始まり、何の薬物をしたのか、真相は私なんかでは到底分からないが、これだけは言える。薬物法違反が日本も韓国も厳しすぎる。これは欧米のメディアがイ・ソンギュンさんの訃報を伝えた時に、世論のほとんどが私と同じような考えを持ってコメントをしていた。欧米では、ドラッグのオーバードーズ、薬物の過剰摂取で俳優やセレブリティが命を落とすことはあるが、薬物法違反で取り調べを受けたセレブリティが自ら命を断つことなんてほぼない。大麻に至ってはアムステルダムやアメリカでも、都市によって使用できる所があるし、イギリスは薬物に関しては取り締まりが非常に緩いというか、大麻所持レベルじゃ取り調べなんてしないだろう。欧米人は大麻自体のことを薬物として認識していないし、てんかんの治療にも使われたりと、重宝されているものでもある。

名優でありカメレオン俳優のユ・アインさんも薬物法違反を機にメディアに出なくなってしまった。あれだけ素晴らしい役者なのにとても残念だ。

郷にいれば郷に従えでその国のルールに従って生きていくべきだと言われればそうかもしれない。ただ、同じ民主主義と言われる国で同じような法の下で生きていて、かたや仕事もなくなり自死を選び、かたや大したお咎めもない、これって天と地の差ではないか。国のルールを決めてる国が国民に本当のことを言っているかも分からないし、その国の司法に正義があるかも分からないこの昨今で、快楽を求めて命を落とす、過剰にやってしまった結果なのか、過剰に追い詰められてしまった結果なのか。追い詰められて自ら死を選ぶことはとてつもなく辛いことだと思う。

ここに色々思いの丈を書いたけれども、私はワインが大好きで日本酒が大好きな酒飲みなだけでございます。車こそ運転しないが、お酒の過剰摂取で人の命をあやめたり、自ら命を落とす人もいる。どっちかいいとかないけども。

※写真は、最近のお気に入り、ロンドンで作られているマッコリ。


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