コロナで思い知らされた事

 ごくごく個人的な事です。

 コロナで自由が利かなくなってもうすぐ一年。
ゴールデンウィークもお盆も、次の時には帰省できるかもと思いながら自粛した。
 そして今年。
もうこのペースだと、コロナなんて無くならないんじゃないかと思い始め、だったらその中でも帰省しなくてはいけない時が来るだろうな。
今年ももう少し様子をみるわ~と電話はしてあるものの、新幹線はガラガラ、もうなくならないんだったらいつ行っても一緒ではないか?ものすごく不安だけど十分に気を付ければ大丈夫なんじゃないか?親も高齢だし会えそうならば顔を出したいし。
 頭の中で葛藤に葛藤を重ねた挙句、2日の朝に突如決心をする。

 新幹線はガラガラの車両に乗る。
 人が来たら移動する。
 使い捨てのマスクを10枚ほど準備し、乗り換えのたびに交換。
 携帯用アルコールを持参し、随時消毒。
 荷物は紙袋に入れて到着したら捨てる。
 飲食はしない。
 実家でもマスク着用。

そんな準備をしていざ新幹線の駅まで主人に送ってもらい、空席情報を確信して実家に電話。

 「ガラガラだからちょっと行こうと思うんだけど」
 「え?いいよ。無理しなくて。お父さんも来なくていいって言ってるよ」

そりゃそうだ。さっきまで来るなんて思ってなかったんだからね。

 「でもガラガラだから・・」
 「うーん、・・・来なくていいよ。一泊なんて忙しいだろうし、今日はこれからちょっと出かけるから・・・」

二回も断られたから無理やり行くこともできない。
結局ちょっと待機していてもらった主人に「やっぱり行かない」と電話し駅でお菓子を買って車に戻った。

 車の中で涙が止まらなくなってしまった。

また親に顔を見せられなかったこと。
でも断られた時に少しホッとしたこと。
朝に突然決めて主人の予定を狂わせたあげく取りやめたこと。
親にも来ないと言ったり来ると言ったり変に動揺させたこと。

親も年を取って心配。コロナ感染も心配。
どちらの心配にも一番最悪のことを考えてしまう。
万が一にも感染させたら。
でも今後万が一親に突然の事があって会えず終いになったら。

そんな対局の不安に決断できず周りを振り回して混乱させてしまった。
いつもそうだ。何の決断をするときも。

コロナ禍における現実ではなく自分の決断力の無さを思い知ったお正月



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