見出し画像

【読書記録】最近読んだ本3冊①

こんにちは。読書好きのかぼたるです。

ジャンルがばらばらな3冊を、2週間くらいかけてゆるりと読んできました。

アウトプットがてらご紹介させて頂きます¨̮⃝


①『地球星人』村田沙耶香


自分がポハピピンポボピア星人だと信じ、地球人が子供を作り続けることを『工場』と呼び、いつか私も工場に洗脳されたい、と願う主人公の話。


……かなりぶっ飛んでますよね!

特に終盤にかけてが狂気炸裂です。頭の中で映像化するのが追いつかないような、でも読まずにはいられないようなそんな力がありました。

村田さんの小説は、以前に『コンビニ人間』を読んだことがあります。普通という枠にとらわれない人物を、小説にうまく落とし込むのが得意な方なんだなぁと感じました。


②『水を縫う』寺地はるな


刺繍好きな高一の男の子・清澄くんとその周りの人たちの視点で描かれた話。

この清澄くんがいい子すぎて泣ける…!
清澄くんは男の子ということもあり、刺繍好きを周りから否定されながら育ってきました。でもあるとき友人に刺繍好きを告白するんです。否定されるの覚悟でドキドキしながら。それを友人が「すごいな」って受け入れてくれるんです。

「どうせわかってもらえない」という思い込みは、否定され続けたら感じて当然のもの。友人のひとことで間違いに気づくところにじんときました。
これをきっかけに、清澄くんも友人のことを知ろうと前向きになったりして、仲良くなってくところがほほえましかったです。

その他にも心にとめておきたいと思うシーン、セリフがたくさんあって大事にしたい作品になりました。寺地さんの作品の中でも上位に入るくらい好きです。

③『私、誰の人生もうらやましくないわ。』児島令子


こちらはコピーライターである児島さんのコピー集です。
「あした、なに着て生きていく?」(earth music&ecology)ってコピーご存じでしょうか?この方の言葉だったんですね!

コピーとは言え、詩のような短歌のような。
ひとつひとつの言葉は短いんだけど、どうしてこんなに考えさせられるんだろう。刺さるんだろう。言葉の持つ力ってすごい。

コラムも載っていまして、仕事への心がまえのページははっとさせられました。
仕事って苦しいだけじゃ不毛で、楽しいとのバランスが大事。少しくらい破綻してもいい。自分の書けることをとことんがんばる。

最近私は仕事に対して、結果を焦りすぎて、楽しいって気持ちがどこか置き去りでした。自分の楽しいに向き合ったら、私も変われるんだろうか。変われるといいな。

…………………………………

以上3冊ご紹介しました!
最近はなかなかハマる小説に出会えず、途中の数ページで挫折することが多かったです。そんな中でこの3冊はインパクトあり、感動あり、考えさせられることありで楽しく読むことができました。
本との出会いも一期一会なのかもしれないなぁ。


ではでは、
ここまで読んでくださりありがとうございます!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?