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友人の話。

Facebookで知らない人の投稿が流れてきて、

学生時代の友人が旅立ったことを知った。


難しい病と長く闘っていた。

先日調子を崩して再入院になったことは、わかっていた。


病気が小康状態だった数年前、少しだけ電話で話す機会があった。

なんにも変わってない。


そうか、亡くなってしまったんだなと、ぽつんと思った。

バネがついてるみたいにぴょんぴょん、スポーツしていた姿。

こっちまでつられて笑ってしまう、カラッとした笑顔。

戦友、と言えるほどには心の中は見せ合っていないけど、

ただの知り合い、と言うのは軽すぎる。


いま、どこ。


傍らで、私の娘が何か言った。

本を読んでと持ってくれば読むし、泣けば抱っこしてあやす。


あいつにも、同じくらいの子供がいるんだ。

背中からざわざわっとなる。


長いこと直接会っていない。

普段連絡を取り合う仲でもない。

それでも、なんとなく隙間が開いて、落ち着かない。

どうしよう。


どうしてニュースであいつのことを言わないの。

変わってるけど、良い奴だったんだよ。

めちゃくちゃ楽しそうに動き回る奴だったんだよ。

素晴らしい仕事をしていたんだよ。

もう会えなくなったのに、どうして世界は騒いでいないの。

ごめん。


私は自分のことで精いっぱいで、日々生きることに必死で、無力。


でも、ちゃんと覚えてるから。

その笑顔は絶対に消えていかないから。

思い出すことは許してくれる?

それだけでも、また笑ってくれる?


会えてよかったよ。

今、どこにいるんだろうね。



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