読了。
数年来取り組んでいるデーヴィッド・アイクの翻訳、アイクが覚醒したきっかけとなったのがこの本ということで、何度も文中に出てきているのだけど、未読だった。図書館でふと目に入ったので、読んでおこう、と借りてみた。
アイクがこの本を手に取ったのは、書店で不思議な声に導かれたため。アイクは当時悩まされていた関節炎の治療(ヒーリング)を受けるため、ベティのもとを訪れる。ヒーリングを受けているときにベティはアイクについてのメッセージを受け取った。ざっくりいうと、アイクには人類を救う使命がある、ということだったのだけど、その真意を理解するのには時間がかかり、世間には「アイクは神の子を自称している」と広まってしまい、アイクは全英の笑いものになってしまう。しかしそのとき受け取ったメッセージは、次々と実現してゆくのだった……。
読んでみると、するすると滑るように読み進められる。これは、今必要な本に出会った時の感じ。アイクのように声が聞こえたわけではないけれど、私も導かれてこの本を手に取ったのだろう。
1989年の本だけど、たまにあらわれる時代背景は別として、内容にはまったく古さがなく、むしろ30年以上経ってもまだヒーリングの立ち位置が変わっていない(スピな謎儀式と思われている)ことにがっくりするくらい。
以下は響いた言葉たち。原書にあたっていないので推測だけど、「治療」はヒーリング、「治療師」はヒーラー、「心」はマインドと読み換えると当世風かもしれない。