ネット試験とペーパー試験、どっちが受かりやすいの?【日商簿記】
簿記はネット試験とペーパー試験があるって聞いたけど、何が違うの?
ネットの方が簡単って本当?
簿記3・2級の勉強されている方に、ありがちな疑問かと思います。
どうせ受けるなら、一発合格したいですよね。
そこで、あなたが納得して受験方式を選べるように、ネット試験と統一試験(ペーパー試験)それぞれのメリット・デメリットを、私の受験経験に基づきお伝えします。
まず結論です。
ネット試験も統一試験も、試験の出題範囲と難易度は変わりません。
ただしネット試験の方が、合格率が安定しています。
お金と時間に余裕があれば、W受験がオススメです。
日商簿記3・2級の個人受験には、紙ベースの統一試験とネット試験の2種類があります。早速、それぞれの特徴をみていきましょう。
統一試験(ペーパー試験)
統一試験は、年に3回(6、11、2月)開催されています。
試験実施日の約1ヶ月半前に、受験を希望する地域の商工会議所に申し込みます。試験会場は大学や市民会館、ホテルなど商工会議所により様々です。
2022年度の実施日程と受験料は以下の通りです。なお受験料に加え、ATM等の振り込み手数料がかかります。
メリット
問題用紙に直接書き込みながら、問題を解くことができる
自分の筆記用具を持ち込める
合格証が郵送される
「試験らしい」雰囲気を味わえる
デメリット
下書き用紙が切り離せないので、やりにくい
受験チャンスが年3回しかない
試験会場を選べない
支払い方法が、振込み用紙のみ(東京商工会議所の場合)
結果が発表されるまで、1週間ほどかかる
ネット試験(CBT試験)
ネット試験は、年3回の受験停止期間を除き、好きな日時で受験できます。最短で申込3日後から受験できるので、思い立ったらすぐ受けられますね。
申し込みはCBT-solutionsのサイトから行います。国内最大300ヶ所以上ある指定のテストセンターの中から、希望の試験会場を選ぶことが出来ます。なお受験料に加え、550円(税込)の事務手数料がかかります。
メリット
好きな会場で好きな日に受験できる
試験日の3日前まで、日程変更できる
決済方法が選べる(クレジットカード/コンビニ/pay-easy)
試験終了後、すぐに結果がわかる
デメリット
筆記用具を持ち込めない(書きにくいボールペンが配布されるかも…)
合格しやすいのは、どっち?
商工会議所によれば、統一試験とネット試験の「出題範囲や問題の難易度は同じ」です。よって「合格しやすさ」は変わらない筈です。ただし、合格率の変化幅に差があります。ネット試験の合格率が40%程度で安定しているのに対し、統一試験は回によって大きく変動しています。
合格率の差が生まれる要因は、おそらく問題量の違いでしょう。
実際に2つの試験を受けてみて、ネット試験の方が試験時間に余裕があると感じました。しかし、問題用紙に書き込まずに解く練習をしていないと、焦って時間が足りなくなる可能性も十分あります。
絶対に、簿記2級に合格したかった私は、あらかじめ統一試験とネット試験の両方を申し込んでいました。統一試験の最中、分からない問題に出会っても「ネット試験があるから大丈夫。今日は練習だ。」と思うことで、落ち着いて解くことが出来ました。お財布には優しくありませんが、精神衛生上は非常に良かったです!
まとめ
日商簿記の統一試験とネット試験で、試験の出題範囲や難易度に違いはありません。ただし合格率はネット試験の方が安定しています。
各試験のメリット・デメリットを踏まえ、自分にあった受験方法を選びましょう。
ネット試験は、最短で申込みの3日後から受験が出来るので、統一試験で手応えがなかった場合は「保険として」受けるのもアリですね。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
参考サイト
以下の記事で、通信講座「クレアール」について紹介しています。
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