『NoT-タイムパトローラーこういちのぼうけん-』脳内会議Vol.3
週末の進捗報告。
『NoT-タイムパトローラーこういちのぼうけん-(仮)』(また改題した)。
ユキノフさんによる原案→https://note.mu/yukirnoff/n/nff54cb181e19
前回のテキスト→https://note.mu/pullerna/n/nfde40e9e1431
いちおうSF人情コメディーということにしているので(テキトー)、別に冒険はしません。でもなんとなくぼうけんって付けました。『おしいれのぼうけん』という絵本をご存じでしょうか?幼稚園の頃に読んでめちゃくちゃ怖かったのですがそれはまあ余談で。
産まれて初めてライトノベルっぽい何かを書こうと思い立ち、断片的に書いています。どんな形式であれ、いちおうクリスマスらへんまでには完成させたいかなあと思っています頑張ります(曖昧)。無理だったら……しぬまでには………。
さて、今まで書いた断片をここにご紹介。長くて未完成で断片。こんなテキストノート誰が読むねん。誰も得しないまま毎週のように続く。スキが少なかろうがフォロワーさんが減ろうが続く。繋がらなくてもいいから俺の妄想を見てくれ。世界よ、これがプラーナだ。
では、始めましょうか。
NoT-タイムパトローラーこういちのぼうけん-(仮)
-光一Part-
「はぁっ……!はぁっ……!」
息を切らして駆ける青年は、今日が初出勤。只今の時刻は8:36。8:39の電車に乗らないと間に合わない。駅まではまだ数十メートルあり、この時間帯なので人混みを掻き分けるのにもひと苦労。初日から遅刻など、社会人としてあり得ない。なんとしても遅れるわけにはいかない。
やっとのことで改札口まで辿り着いた。即座にパスケースからSUICAを取り出し、改札機に当てた瞬間。
「ピンポーン!係員にお知らせください」
一刻一秒を争う事態なので、係員に知らせずにチャージ専用機に走り千円札を入れる。ウイーン。千円札を吸い込む数秒間がもどかしい。「お釣りの取り忘れにごち……」音声アナウンスを遮って改札口へと再び戻り、階段を飛び降りるように駆け、すんでのところで電車内に滑り込む。
(ヤバい、本部から電話が来ている……。でももう電車内。通話はマナー違反。本部のLINEなんてわからないしなあ……どうしようか。着いた瞬間に土下座しようか)
-空島and光一Part-
「…………遅い!遅いぞっ!」
「も、申し訳ございませんっ!はぁはぁ……」
光一は、即座に床に手を顔を付いた。
「いくら委員長の息子だからって、初日から重役出勤たぁ、結構なご身分だなあ……名前なんつったっけ?……こういち君よお……上司からの電話には60秒以内に出るのが社会常識だろが。お坊っちゃまにはわかんねえかなあ?」
「はいっ、申し訳ございません!ここに来る道中で、信号待ちをしていたら隣のおばあさんの足取りが覚束なくて心配で手を繋いでゆっくり歩いて、その後にパチンコ屋の前で車内に置き忘れられたらしい赤子が大泣きしていてあやしたり警察を呼んだりして、その後にタイヤが溝にはまってしまった車を見つけたので押し出すのを手伝って、その後に……」
「ええい、もういい!君はとんだお人好しのようだな。言っておくが、我々は公共機関ではあるが、決して街のみんなの便利屋ではない!時空を操るんだ。ある意味では歴史の壊し屋だ。慈善事業じゃない。肝に銘じておけ」
「はぁ……」
光一は弱々しい声を返した。
(※上司の空島のキャラがなんか微妙に変わってるのでデザインは後で描き直し)
-藤木くんPart 1-
「アホ!俺が言うてたんはマールポロ・ホワイトメンソの8mgや!普通の1mgなんか濃すぎて苦うて吸えるか!頼むでホンマ」
と言いつつも、彼はタバコに火を点けた。しかし今度は後方から怒号が聞こえる。
「こらっ!これミント味じゃないか!違う!色が似てるからって間違えるな!私はメンソールが吸いたかった!他のは違和感あって吸えねえんだよ!」
-藤木くんPart 2-
藤木は、ビルの屋上にいた。普段は誰も来ない14階建てビルの屋上。欄干にもたれかかり、景色を見下ろした。眼鏡越しに、人形よりも小さい人の列やミニカーよりも小さい車の列が見える。ここから飛び降りれば、簡単に死ねるだろう。しかし、年間の自殺者が3万人を超える日本で半ニートの男1人が死んだところで大したニュースにもならないだろうし、この闇組織のことだ。死体ごと隠蔽されるかもしれない。
「悔しい……!」
目に涙を溜めながら、藤木は歯を食いしばった。思い返せば、幼い頃からずっと集団の中でビリだった。体育祭の大縄跳びではいつも真っ先に引っかかってクラス全員の反感を買い、隣の席の女子の机の下に消しゴムが落ちたから拾っただけでキモいから近寄らないでと蔑まれ、修学旅行の班ではあぶれ者になりクラス内ヒエラルキー上位の奴らと無理やり組まされてずっと荷物持ちとしてこき使われ、社会を滅ぼすべく入隊したこの組織ではまともに名前すら呼ばれたことがない。
「……あ、あいつらを巻き込んで……じ、自爆……、復讐してやる!」
ぼそりと呟いた。
さて、来週はどうなっているのでしょうか?
このヒロインは一体いつ出てくるのか?ポストマンの異名を持つ寿司職人は(このへんから妄想が悪化した)?依頼人の鈴木さんは正義か悪か?どのような結末を迎えるのか?続報を待て(いつまで続くのか?)!
サウナはたのしい。