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涼子おねえさまにMajiでKoiした21年前

今まで特定のアイドルや女優さんなどのファンになったということはないのですが、初めて異性という意識で気になった人物は、広末涼子さんです。

童顔といわれていた、というか、今もほとんど変わらないお姿でいらっしゃいますが、かつてはヒロスエが好きだというとロリコンと呼ばれたとか。

でも、当時の自分にとっては、ヒロスエは「おねえさん」でした。涼子おねえさま。

当時は、安室奈美恵さんと篠原ともえさんが登場した頃。

厚底ブーツに超ミニスカートで茶髪ロングという安室さんの派手なファッションや、ミッキーマウスの耳みたいに両端の髪をお団子状にくくって丸い色眼鏡をかけて顔に星などのシールを貼る篠原さんの個性的なファッションが流行り、それぞれ「アムラー」「シノラー」と呼ばれるフォロワーが生まれました。

そんな中、涼子おねえさまは、髪も染めず、特に奇抜な服装をすることもなく、良くいえば清楚、悪くいえば地味、そんな印象でした。

そして、小学生当時の自分としては、そこがすごく好きでした。かっこいいとすら思っていました。

……2001年までは。 

日本とフランス両方で撮影された、涼子おねえさまとジャン・レノ主演の映画『WASABI』の予告のポスターを見たとき、思わず自分は溜め息をつきました。

なぜかというと……、涼子おねえさまの髪がオレンジ色になっていたからです。涼子おねえさま、ヤンキーになってしまった(違)。

おねえさまだけは、ガングロ(古代文化のひとつ)にもならず、ルーズソックスも超ミニスカも履かない、そう信じていた……信じていたんだ……。

この映画の公開前後、涼子おねえさまはゴシップニュースでよく取り上げられていました。入学した早稲田大学にほとんど登校していないことでバッシングを浴び、この映画の記者会見ではいきなり泣き出してしまったことで注目を浴びました。

どうしてしまったんだ、涼子おねえさま……。辛いなら休んでいいんだ……。ぼくは涼子おねえさまが……、あの黒髪で地味めで子供っぽい涼子おねえさまの笑顔が見たい……。

そう思いながら、ああ、時が経ったのだな、と感じました。自分は高校生になっていました。

『WASABI』は大ヒットしましたが、その後は数年間にわたってあまりテレビで涼子おねえさまを見なくなり、そうこうしているうちに興味を失い、いつのまにやらキャンドル・ジュンさんという謎の男性とご結婚されていました。

もう今は、彼女がオレンジの髪になろうが仮にタトゥーを入れようが驚きませんし、たびたび噂される不倫騒動とか枕営業とかに対しても、それが真実だったとして、たぶん何も思いません……。

ただひとついえることは、あの頃の涼子おねえさまは、まぎれもなく、自分にとって憧れの女性でした。

サウナはたのしい。