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ザ・マイクハナサーズとはなんだったのか

自分のカラオケデビューはかなり遅く、高校を卒業した3月のことでした。

CDバブル世代なのでもちろんJ-POPそのものには興味を持っていて、GLAYもL'Arc~en~Cielも大好きでしたが、あくまで曲を聴くことにしか意識がなくて、自分が歌いたいという心境にあまりならなかったのです。これはバンドに関してもそうで、自分がバンドを組んだことは現在まで一度もありません。

まあ大学の頃にちょっとだけ軽音部の新入生歓迎ブースに行ったことはありますが、すでにバンド名が決められていて、そのバンド名が「いわし100匹」だったので加入をあきらめました。たぶん175Rとかモンゴル800みたいなのを意識したのだと思いますが、いわしはないわー。いわしって。100匹というのも微妙だ。せめて120匹は欲しい。

それはともかくとして、実際に自分が歌うという感覚は、予想以上に気持ち良くて癖になりました。なので、それ以降は、大学時代の友達と遊ぶ時は基本的に食事の後にカラオケ、というのが定番です。

現在のカラオケは、デンモクで歌いたい楽曲を検索して機械に送信するのが当たり前ですが、自分がデビューしたあたりの頃はまだ、配信曲のタイトルと番号がズラッと並んだ「歌本」と呼ばれる冊子があって、その冊子に書かれている番号を打ち込むのが主流でした。

歌本には、世の中のありとあらゆる楽曲が載っているわけで、当然ながら歌いたいのは知っているアーティストの知っている曲なのですが、その前後にはぜんぜん知らないアーティストのぜんぜん知らない曲がたくさん載っているわけです。

ある時に、「ザ・マイクハナサーズ」という知らないアーティストが目に留まりました。名前のインパクトが強かったせいもありますが、配信曲が異常なほどに多いことにびっくりしました。少し前のページにあったサザンオールスターズ並みに多い……などと思っていたら、ザ・マイクハナサーズには『いとしの海岸物語』という曲があったのでした。

これはもしかして……と思い、後にヒトカラに行った時に入れてみたら、見事にサザンのあの曲とあの曲をそのまんま繋げたメドレーでした……。どの歌詞サイトにも掲載されていないのでリンクを載せられないのが残念。

他にも『ガッツでバンザイ!』(あの大阪出身のバンドのヒット曲2曲に加え、同時期にブレイクしたバンドのヒット曲を繋げたメドレー)、『Yuming song book』(あの超大物シンガーソングライターの曲を繋げたメドレー、なぜかほとんど荒井時代の曲)などがあることがわかりました。

しかし、このザ・マイクハナサーズがネタ的な企画モノとしてのグループなのか、メドレー曲を歌うことに激しい情熱を注いでいる人たちなのか、いまいちよくわかりません。

いちおう今も解散はしていないらしく、公式ページが存在します。ソニーに所属しているらしい。

……けど、TOPページもプロフィールページも空白。ディスコグラフィーはなぜか初期の作品がごっそりと抜けています。2003年10月1日にいきなりシングル6作を同時リリースしていますが……。

謎は深まる。

ザ・マイクハナサーズの情報を何か持っている方は、こっそり教えてください。

ちなみに、「いわし100匹」のバンド名を変える権限がもし当時の自分に与えられていたとしたら、「BiRTHD@yz Eve(パースデイズ・イヴ)」というバンド名にしたいと妄想していました。他人のネーミングセンスのこと言えねー。なんだよBiRTHって。なんだよD@yzって。

サウナはたのしい。