2月の後半が苦手
冬がどうやら苦手でして、それも特に2月が苦手です。
12月から年末にかけては、寒いのは辛いものの、街中にクリスマスの装飾が施されていると、やはりどことなく心躍るものがあります。
たとえ自分に縁がなかったとしても、ミッドナイトにしけこむ男女のランデヴーなどを遠目に見届けてドラマチックな気分になったりもするし、ノリで宝くじを1枚だけ貰ってみたりもします。
例のアレが蔓延する前は、クリスマス時期になると駅前で宝くじを配っている人がいたのです。あれなんだったんだろう。
年が明けて1月の中盤あたりまでは、年度のはじまりということで、なんとなくフェスティバルの幕開けのような雰囲気で過ごせます。
この時期が実に油断しやすく、学生さんたちは全国共通テストとやらで、さぞてんやわんやであろうオホホ、などと左団扇で浮かれているうちに、間違いなく本格的な寒波が押し寄せてきています。
北海道や北陸の雪がヤバいというニュースを、除雪作業は大変だろうなあと他人事の目線で眺めているうちに、1年のうちで最も辛く寒い2月がいつのまにかやってくるのです。
それでもまだ、しばらくは生き永らえられます。バレンタインデーという行事が存在するからです。
たとえ頂けるものがチョコレートではなく本麒麟350ml缶でも良いのです。「こーりゃ美味いねぇ」と脳内でCMのタモリさんの真似をしながら飲むのも一興。
しかしそれも終えてしまったら、あとはもうダラダラと意味もなく続く2月(独断と偏見に基づいた認識)を、ただただ耐えて過ごす日々。なぜに人類は冬眠しないのか。リスを見習え。
とはいえ、リスであっても北海道のエゾリスは冬眠しないらしく、本州よりも確実に寒い空の下で今日も起きているようです。えらい。やはり普段から低温に慣れていて鍛えられているからなのでしょうか。
でも、同じ北海道のエゾシマリスは冬眠し、10日に一度だけ起きるのだそうです。
長期の休暇をとってメリハリをつけるのが向いているか、適度なペースで働いて勘を鈍らせないようにするのが向いているか。リスたちは進化の過程で冬季の働き方改革を行ったのでしょう。
人間だって、26日間ほど連勤して17日ほど休むのが向いている場合もあるし、10日間ほど休んで月2だけ出勤するのが向いている場合があるのではないでしょうか。
ちなみに自分は後者の部署に配属されたいですが、たぶんそのぶんの給料だとたまにスーパー銭湯なんぞに行く余裕などなくなるので、7日間に2日ほど休む平均的な人になっちまっています。
もっとクレイジーな生き様を夢見ていたのに。朝からウォッカをラッパ飲みする感じの破滅的な生活を。休みの日にやろうと思えばやれなくもないけど、そのためには強靭な肝臓が必要なのですよね。
連続飲酒は5時間が限界で、朝から飲んだら午後に差し掛かる時間には寝てしまい、夕方に起きて気持ち悪いまま夜までダラダラとネットをやるだけの意義のない休日になってしまう。でも、それを理解しているのも、自堕落だった過去の日があったからである。あえて時間を無駄にすることで、その後を充実したものにしたいという自覚を芽生えさせよう。
などということを、寝ぼけながら思っていた今朝。最初は6時に起きたはずなのに、いつのまにか8時になっていて、気付けば10時になっていました。そこからベッドを離れたのが10時37分。約45分。
45分もあれば、沢田研二さんなら、ホテルのロビーで女性と出会って(45分前)恋をして(35~25分前)ラウンジバーでトロピカルシャワーを飲んで(25分前)部屋へと誘って(15分前)ドレスを脱いで抱き合って(ちょうど5分前)ベッドに入り込んでいる。これは『背中まで45分』をという曲の歌詞です。作詞はあの井上陽水さんです。
それだけの時間を寝ているのか起きているのかわからん状態でボーッとしとるからいかんのだなあ。まあ、明日からは3月なので、明日から頑張ろうと思いました。明日できることは今日しない。
サウナはたのしい。