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足の親指の第二関節に生えて来る毛の意味を考える

体毛というものは、体温を保つためだったり、皮膚を守るために生えてくるものであり、動物が生きていく上で欠かせないものです。

が、それはあくまで、大自然の中で全裸で生活しているような、野生のアニマルたちの話。現代の人間にとっては、体毛ってそれほど重要なものなのでしょうか。

世の中の大抵の人は、服を着て温度を調節します。寒い時期にはたくさん着込み、暑い時期には薄着で過ごします。

とはいえ、全裸でいることがいちばん心地好い、という嗜好をお持ちの方だって、マイノリティかもしれないけど、一定数はいらっしゃいます。

でも、そういった方たちは、外ではしぶしぶ服を着て、本当の気持ちを隠して暮らしています。外での全裸はヌーディストビーチ以外ではマナー違反ですので。というかそれ以前に、日本の法律では禁止されているので。

まるで自分がそういった方のひとりであるかのような書き方をしていますが、これを書いている現在、わたくし、服を着ていないのです。部屋が暑すぎるのです。

クーラーが苦手なので扇風機を掛けていますが、それでも暑いのです。あ、ちゃんと隠すべきところは隠しておりますので、正確にいえばパンツ一丁です。安心してください、穿いてますよ。

汗くさい部屋の中、ただただ呆然を宙を見つめ、やがて髭を剃り、腕毛を抜き、足の爪でも切るかと思った時に、ふと、親指の第二関節のところから1本だけ伸びている毛を発見しました。

この毛、ここ最近はあまりなかったのですが、以前はよく生えてきていました。基本的には左足の親指にのみ生えていたのですが、両足に生えていた時期もあります。

見つけるたびに抜き続けていたら、いつのまにか生えてこなくなったのですが、ずいぶん久しぶりに親指の第二関節にこんにちはしてきたようです。

何本か毛が生えてくるわけではなく、1本だけニョキっと生えてくるのですよ。アスファルトに咲く一輪の花のように……と書くと綺麗ですが、実際にはくっせえ足にミョーンと出てきているので、見栄えはよくありません。Twitterやインスタグラムに投稿しても、いいねは貰えないでしょう。

ならばnoteに……というわけではないのですが、足の親指の第二関節の毛の話をして喜んでくれる人が身近にいるとは思えないので……。

というか、そもそも、この毛、自分の身体にとって必要なのか?と感じたことから、冒頭の疑問が生まれました。人間にとって、毛ってそんなに大事?

いや、確かに、デリケートな話題になってしまいますが、髪から生える毛が薄くなることで悩んでいる方だって、世の中にたくさん存在します。自分も親類の遺伝子を考えれば、その可能性はゼロではありません。いずれはアートなネイチャーを提供する企業にお世話になるのかも。

でも、それはあくまで見栄えの問題。服を着るのだって、極端にいえば見栄えを気にしているからです。隠すべきところを隠すなら、はっぱ隊のファッションでいいわけですから。令和4年にはっぱ隊とかいきなり言い出して、どれくらいの人に伝わるのかは知りませんが、葉っぱ1枚あればHAPPYなのです。

……などと意味不明なことを脳内で言いながら、足の親指の第ニ関節の毛をサクッと引っこ抜きました。

引っこ抜く瞬間のこの、サクッとする感触は気持ちいい。もう一度やりたくなる。でも1本しか生えていないので、また生えるまでおあずけ。あ、もしかして、そのために生えてくるのかな、この毛……。


サウナはたのしい。