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感情を風化させる方法を知りたい今日この頃

つい先日、何となく大切な機微を感じた出来事があったので、自分の中に答えがあるのかどうかここに記す中で探っていこうと思う。

最近、知人から生ハムkiriチーズ巻きという絶品を教えてもらって、おいしすぎて感動したことがあった。私はあまりチーズが好きじゃなかったから、余計に。

それからたまに食べるようになって、ふと思った。ひとりでこれだけ美味しいんだから、仲の良い友人と一緒に食べたら最高の体験になるだろうとな、と。
思い立ったが吉日ということで、会う約束の数日前にいそいそとスーパーで材料を揃えた。

そして、いざ当日。
テーブルに出したはいいものの、結局ちょっと話題になったくらいで、ほとんど食べず冷蔵庫にしまうことになった。

理由は、会話してふざけまくって笑いあって、それだけで気持ちが満たされてしまったから。
友人の笑顔を見逃したくなくて、反応を確認するのが忙しくて、チーズに生ハムを巻くために目を離す僅かな時間さえ惜しいと思ってしまった。

ある人が「日常の中の"幸せ"と"好き"は背中合わせ」と教えてくれた。
それを元に考えてみると、確かに、友人との時間は幸せ以外の何者でもなくて。
この時間が一生続けばいい。でもそれが叶わないことはわかっているから、せめて思い出せるきっかけを作っておきたいと思った。いつもは撮らないくせに何とか理由をつけて写真を撮ってしまうくらいには、自分の中で残したい時間だった。

多分この感情は、「好き」という感情に分類されるんだろうな。
それは友情なのか、恋愛なのか、はたまた混じり合った何か…?そこを分類することに悩んでいて、一旦友情としてカテゴライズはしているけれど、多分恋愛混じってる。

そう思った理由はいくつかあるけど、シンプルに今より一緒にいる時間が増やせたら…という欲求があるから。
今は友人としての枠に収まっているけれど、その他大勢と並ぶそこから抜け出して、理由なく会える権利が欲しい。平たく言うなら「特別な関係」になりたいと願ってしまった。

この人といると、少しの時間を過ごすだけで驚くほど気持ちが浄化される。それは、陳腐な言葉だけど、ありのままでいられるからだと思う。他の人といるときは少なからず「相手の求める自分」を演じてしまう節があって、「ただの自分」として居る瞬間ってほとんどない。でもこの人は私に何も求めてこない。または、それが透けて見えない。それに加えて好きな気持ちがあるからよりよいものを提供したいと自然と思える。だから、一緒にいるとすごく楽だし、一緒にいる自分が好き。

でも恋愛関係に進めるべきでないと思う理由もここにあって。この人こそ人に合わせるのが上手だから、シンプルに自分の上位互換として「私の求める人」を演じてくれている気がする。そうなるとこの人は気持ちが休まらないだろうし、結果負担しかないわけだから、こっちの我儘で強引に関係を変えるべきでない。仮に気持ちをぶつけたとして、末路は知り合い以上友達未満だと思う。

だから、この”恋愛”の色だけを風化させたい。
一刻も早く、混じりけのない"友情"だけのクリーンな気持ちで、下心なく関係を築いていけるようになりたい。

相手に伝えると余計な雑念を芽生えさせてしまって迷惑をかける事になるから、自分の中で処理してしまいたい。

よし。回りくどく書きましたが、詰まる所なみさんのお悩みは「恋愛を諦めて友だちとしてうまくやっていくにはどうしたらいいですか?」という内容でした。
経験者の方、ベテランの方、素敵なアドバイス待っています。

なみ

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