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清水港スタジアムと清水の未来の話①

田辺市長の「スタジアム建設は民間で」発言で、悪い方向に盛り上がりを見せる新スタジアム問題。もともと期待はしてませんでしたが、田辺市長の発言には大きな失望を覚えました。

それは、市長がスタジアムを造る気がないからではありません。

スタジアム建設と言う清水のまちづくりの根幹に関わる事業について、静岡市長として、まるで関心がないような発言だったからです。

現職の市長が、清水のまちづくりを放棄した事に静岡市民はもっと怒った方がいいですよ?清水が捨てられた次には、あなたの住む地域が切り捨てられるかもしれないのですからね?(;´Д`)

と、はじめから怒り散らかしましたが、海月がキレた所で何も進まないのも事実です。
(´・ω・`)リコールするには、まだちょっと燃料も足りないしね…。

そんなわけで、田辺市長が民間でやれって言うなら、いいよ、海月が考えてやるよ!と、勝手にどんな街がいいか考えるお話です。

まちづくり講座

このアホそうな海月ですが、実は大学で、行政やまちづくりに特化した学科に所属していたのです。実質プロです。(大嘘)

本当は、授業中もPSPでモンハンをやってたくらいなので、

(´・ω・`)もっとしっかり授業聞いとけばよかった

と、後悔ばかり先立ちますが、まちづくりの授業で唯一覚えている話があるので、紹介してみます。

小さなスーパーの話

とある住宅地の外れに小さなスーパーがありました。
このスーパーは、凄く儲かっているわけではありませんでしたが、業績は好調でした。

そんなスーパーに思わぬ話が舞い込みます。
「車で5分程度の場所に大きな団地ができ、その団地と幹線道路を繋ぐ広い道路をスーパーの目の前に作らせて欲しい。」と言うのです。

スーパーの店主は喜びました。
団地の住民を新規客として取り込めれば、売り上げはエスパルス曲線状態。ウッハウハ間違いなしです。
さらに、抜け目のない店主は、従来のお客もガッチリキープする為に、店の前へ信号付き横断歩道も設置させたのです。

全く隙のない完璧な采配。
小規模スーパー界のゼ・リカルド!と称賛しそうになりましたが、実はこのスーパー、早々に倒産してしまうのです。

結論だけ言いますと、団地の住人は車で大型スーパーへ行ってしまい、従来のお客さんも来なくなってしまったのです。

ここで重要なのは、従来のお客さんも来なくなった。という部分です。
大きな道路が出来たとは言え、信号付きの横断歩道も作っており、買い物にかかる距離や時間は変わらないはずです。
それにも関わらず、従来客が来なくなってしまった。

この現象を、学問的には、大きな道路が心理的な断絶を引き起こしたと考えられています。
(。-`ω-)ココ、テストニデマシタ

簡単に言うと、大きな道路の向こうって、実際の距離は近くても、なんか遠いな?って敬遠されがちって話です。
なんとなくそんな感覚、皆さんにもありませんか?
ないですか、そうですか…(´・ω・`)

まぁ、こんな風にまちづくりの学問的には、大きな道路や線路などは心理的な断絶を起こす物として考えられているんですね。

心理的に断絶されたスタジアム候補地

では、そんな視点で清水港スタジアムの立地をよく思い出して見ましょう。

人が多く住んでいる清水駅の西側からスタジアムの間を見ると、線路もあるし広い道路もありますね…

(´・ω・`)あかん、もう2つも分断する物があったら、スタジアムと住民の心の距離は断崖絶壁やんか。

って、なっちゃいますね。
(`・ω・´)でも、ダイジョーーーブ!!

この心理的な断絶を乗り越える方法があります!
そう!!みなさんのスタジアムへ行きたい!という気持ちです!

(´・ω・`)何言ってんだ、こいつ

と、なりますが、ちょっと想像してみてください。
スタジアムへエスパルスを応援に行くのと、スーパーへ晩御飯の材料を買いに行くのとでは、メンタル的に別物じゃないですか?

例えば、こんな風に2つに分類してみましょう。

①万難を排してでも向かう特別な目的地
(スタジアム・美術館・水族館・遊園地等)

②日常的に向かう目的地
(スーパー・パン屋・本屋・100円ショップ等)

はっきり言って、①のような目的地は、どんな所に作ってもある程度の人は来ます。そもそも、あんなにアクセスの悪くて不満噴出している日本平スタジアムにだって、皆さん行ってるでしょう?
なので、皆さんの行きたいと言う気持ちは、心理的な断絶すら乗り越えます。

(*´ω`*)大丈夫、清水港にスタジアムを建てても問題ない。

でも、しかしですね。
問題になるのは、スタジアムへ併設する施設です。

以前、39さんが併設する施設についてアンケートを取っていました。

結果として、ショッピングモールが最多得票になりましたが、これには疑問を感じてしまいます。

何故かと言うと、この選択肢の構成的に、ショッピングモールは②の日常的に向かう目的地になると思うんですよ。

と、するとですね、ここまで長々と説明してきた通り、清水港スタジアムの立地にショッピングモールを併設しても、心理的に離れた場所なので、近隣住民があまり来ない施設と言う事になってしまうのです。

それを踏まえてショッピングモールの採算性を考えると、このショッピングモールのターゲットとなるお客さんを、近隣住民以外にしなければなりません。
さらに、既にドリームプラザがある以上、県外や遠距離の観光客はターゲットに出来ません。

そうすると、残るは車で15分-30分程度の中距離の住民と、清水駅を利用する学生くらいになります。
東静岡のマークイズと客を分け合う中距離住民と、高校生が中心の清水駅利用の学生、そして、月2~3回程度のサッカーの観客、それだけでショッピングモールの採算が取れるのか、正直不安です。

そもそも、清水駅周辺の活性化を目指す事も目的の一つなのに、ターゲットが近隣住民じゃないのってどうなのって部分もあります。

併設する施設問題

そもそも、スタジアムへ何らかの施設を併設するのは、サッカー以外でスタジアムの採算性を高めたり、普段サッカーに触れていない人に少しでも触れる機会を作ろうと言う発想からだったと思います。

その目的において、商業施設という選択肢は間違いではありません。
ただ現状のままで、あの立地はあまりにも商業施設として不向きであると言わざるを得ないのです。

(´・ω・`)じゃあ、どんな施設を併設したらいいの?

って話ですが、これは一度、皆さんも考えてみませんか?
皆さんが愛するエスパルスがある街の、未来の話です。

それに、この問題には絶対的な正解はありません。
今回これだけ否定した商業施設も、スタジアムの横にタワマンを一つ二つ建てたら問題解決です。
(´・ω・`)別の問題も出てくるけどね…

と言うわけで、海月的な解答は、また次回、書いていこうと思います。
これを読んでくれた人だけでも、少し清水の未来を考えてくれたら嬉しいなぁと思います。

「ねだるな、勝ち取れ、さすれば与えられん」


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