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勝つ為に勝つ事が必要(平岡監督解任の話)

平岡監督が解任されてから、モヤモヤした気持ちが晴れない日々です。
もちろん結果やゲーム内容、そして日程も加味したらこのタイミングでの解任はやむを得ないと理解出来ます。
それでも、モヤモヤが残り続けるのです。

(´・ω・`)なんでこんなモヤモヤせんといかんのや。
と、考えていたんですが、それは「なんで平岡さんに監督を任せたんだろう?」と言うシーズン開始からの問題がクリアになってないからだと言う答えへ行きついたのです。

(。-`ω-)でも、ずっと考えているけどさっぱりわかんないんだよね?
って思っていたら、hirotaさんから答えが転がってきました。

ざっくり言うとチームが今年の監督に平岡さんを選んだ理由は、
「選手だけでなく、サポーターやクラブスタッフ、スポンサー、メディアなどエスパルスに関わる全ての人が信じられそうな成功体験が平岡監督による残留劇だった」って話です。(違ってたらごめんなさい)

これには、なるほどなーって思いました。
海月的には今年から平岡サッカーを作っていくんだと思っていたので、成功体験などないと考えていましたが、クラブは去年の残留劇を成功体験だと考えていた可能性は確かにあります。

(`・ω・´)なんせ、4戦3勝1分の負けなしだもんね!

しかし、そうだとすると次の疑問が生まれます。
(´・ω・`)なんで去年は勝てたのに、今年になったら勝てないの?

そんな疑問を考えていく回です。

なぜ勝てなかったのか?

揃わなかったスタメン

さて、昨年の残留劇がチームの成功体験だとして、それを継続しようと言うのならば、去年と同じようなチーム作りをしている事になります。

しかしアホな海月は、去年の事など覚えていません。
そもそも昨日の昼ご飯ですら思い出せないのです。

なので、とりあえずメンバーだけでも見てみるかと調べてみました。
すると個人的に意外だったんですが、平岡監督はメンバーを割と固定していたんですね。

スタメンを見てみると、
4試合中4試合ともスタメンだったのが、
権田・原・皇帝・片山・松岡・竹内・西澤・サンタナ の8名。

4試合中3試合スタメンなのが
ごっちゃん・唯人 の2名。

11名中10名がほぼ固定されていた事になります。
じゃあ、今年のスタメンはどうなったかと見てみると、同じポジションでスタメン出場したのは、権田・原・皇帝・竹内・唯人の5人のみだったのです。

(´・ω・`)半減しておる…

もちろん、山原選手がポジションを奪ってスタメンが変わったと言うポジティブな理由もあるのですが、サンタナ・松岡・西澤・後藤の4人は負傷というネガティブな理由で出場する事が出来ませんでした。
(※片山選手は、2021年サイドバック⇒2022年サイドハーフでスタメン)

去年からの継続という視点で言うと、そもそもスタートから選手がいなかったんですね。(´・ω・`)ツレェ

でも、選手は一杯いるよね?
違う選手を使って、去年のサッカー出来なかったの?
という疑問も生まれます。

そのメンバー編成にも問題がありました。

メンバー編成について

まず、攻撃の核であるサンタナの不在は大きな問題でした。
平岡監督も悩んでいたのか、第2節まで1勝1分と無敗を継続したのにも関わらず、FWにサンタナ役としてコロリを配置します。

(´・ω・`)昨年を継続するとするならば、当然だよね

しかし、タイプの違うコロリは十分なサンタナ役をこなす事は出来ません。
チームとしては、ジュニア・ゴリ辺りにもサンタナの代役を期待していたのでしょうが、こちらも怪我などでフィットする事はありませんでした。

結局、去年のようにロングボールを蹴り、FWがボールを収めてくれるようになるには、第8節のオ・セフン登場まで待たなければならなかったのです。

次に、ボランチにも問題がありました。

去年は、竹内・松岡で運動量豊富な2人で組んでいましたが、今年のスタートは、竹内・白崎コンビ。
もちろん白崎を真ん中に置く戦術的なプラス要素はあったと思いますが、白崎にも松岡君並みの運動量を求める事になってしまいました。

(´・ω・`)清水お得意の過労死システムです。

その結果、白崎は第7節から負傷離脱。白崎の足りない分までカバーしていた竹内も第8節から離脱する事になります。

(´・ω・`)前線のターゲットが復活した8節に、そこまで繋いできたボランチが2人ともいなくなるという事になってたんですね。

ここで平岡監督は、ホナウド・宮本のボランチ2人を中心としたチームの再構築を決断をします。
実際このチーム再構築が当たり、第8節から第13節まで1勝4分1敗と川崎にしか負けてないと成績を残しました。

でも、ちょっと待ってください。
結果を残したのはいいのですが、宮本・ホナウドを中心としたチームへ再構築しているのです。つまり、この時点で去年からの継続性は全くのゼロになってしまったんですね。

本来、エスパルスに関わる全ての人が信じるべきだった去年の残留劇を演じたチームは、ここで消えました。
一戦必勝を掲げた平岡監督としては当たり前の選択肢だったと思いますが、クラブ側としては描いていたイメージからずれたな、という感じになっていたかもしれません。

疑心暗鬼を生ず

さて第8節以降は、新しく構築し直した宮本・ホナウドシステムがチームの軸へなっていきます。

しかしここでも大問題です。(´・ω・`)マタカ

今回の大問題は本当に大問題なのですが、その問題と言うのが、ビックリするくらい勝てないと言う現実です。正直、ガンバ戦も広島戦も十分勝てる内容だったのに引き分けにされています。

勝つという成功体験を信じると決めたチームで、勝てないという現実は必要以上に重くのしかかってきました。
いい試合をしながらも結果勝てていない現実に、選手達もこのままで大丈夫だろうか?と疑心を持ち始めたこの頃、決定的な試合を迎えます。

第14節の名古屋戦です。
前半は低調な試合をしたものの、ハーフタイムに修正をかけ同点に追いつきます。このまま逆転で勝てる。そんな確信めいた想いを持たせるだけの内容がある後半でした。
しかし、後半アディショナルタイムに相馬選手の一振りで敗戦。
この衝撃は暗鬼を生む事になります。

その後、理由は定かではありませんが、チームの核としていたホナウドも離脱。
過密日程で新システムを採用する事も出来ず、核となる選手が抜けたシステムを信じ切る事も出来ず、なすすべなく連敗を重ね、解任へと至りました。

勝てなかった理由としては、
①チームの骨格となる選手が怪我で開幕から長期離脱した事
②開幕前にみんなで信じようと決めたスタイルを変更した事
③変更したスタイルで勝ち切れなかった事

こんな感じになるのではないでしょうか(´・ω・`)

あとがき

色々と考えたのですが、勝つって大事だなって感想です。
勝つ為に勝つ事が必要、そんなトンチみたいな事を書きましたが、これが事実です。

例えば、川崎やマリノスのようにチームスタイルが確立されたクラブは、勝てない試合が続いた場合、自分達のチームスタイルを立ち返り、立て直しを行います。
しかし立ち返るべきチームスタイルも、そのスタイルで勝った事があるという積み重ねの上に成り立っているはずです。

もちろん、川崎もマリノスもなかなか勝てない時期がありました。
それでも降格しない程度に勝ちを重ねた事で、そのスタイルが継続可能となり、今の成功に繋がっています。

つまり、将来的にタイトルを争えるような勝利を掴むためには、チーム作りをしている最中であっても、そこそこ勝たなきゃいけないんです。

はっきり言って、
モフモフの超攻撃的サッカーでも
ロティーナの立ち位置重視のサッカーでも
平岡さんの個人尊重主義のサッカーでも
勝ててれば、それがエスパルスのスタイルになっていったでしょうし、そこにチーム作りとしての優劣は存在しないと思います。

以上から、クラブが勝てる監督として平岡監督を選んだ事も、勝てないから解任した事も、なんとなく理解が出来ます。(´・ω・`)ナントナク

さて今回の平岡監督解任騒動で、チームに関わる全ての人が信じられる成功体験って、そう簡単に出来る物じゃないんだなって事を痛感しました。

チームスタイルの確立って、ド素人の海月なんかが安直に考えてるより、本当に難しい問題だったんですよ。
監督はチームスタイルを確立させる為に、何もない所から、正しいか分からない戦術を選手に正しいと信じ込ませて、なおかつ勝たなきゃならんのですから。

(´・ω・`)監督業って人を騙す能力も必須だったのね…

と言う事で、リカルド監督には、「これで絶対勝てる」とチームに関わる全ての人を騙した上で、本当にそこそこの勝利を積み重ね、チームスタイルを確立してくれたらいいなと思っています。

ちなみに海月はチョロいからすぐ騙せるよ!(੭ु´・ω・`)੭ु⁾⁾チョレイ

最後に
平岡監督、ありがとうございました。
また、エスパルスに関わってくれる日を心待ちにしています。

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