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冷たいシャワーをあびたり、温かい毛布にくるまれたり

新しい学校に入った。
みんな輝いていてみんな可愛かった。
みんなわたしより明るい世界にいるように見るのは、隣の芝は青い、という現象かしら?

勉強を頑張って、良い点数を取ることで
いい気分になろうとしていた。
それで満足できる人間ではないことを見落としていたんだね。
わたしは貪欲で、単純でいて複雑で、
だからこそ美しい人間

半年たつと人柄がみえてくる。
表っ面とは違うところがわかってくる。
少し近づいたようで、まだ分からない。
ひとりが楽だと思う日もある。
じぶんの上面(うわつら)をマシにみせることにもしっかりと精を注ぐ。

あまり話したことがない美人なクラスメイトと
ひょんなことから飲みに行くことになった。
恋愛話なんかで花が咲くだろうと考えていたがそういうのでもなかった。
好きなこととできることと、
実力や能力と理想の自分との乖離。
そういう話だった。

縋ってきたもの。
譲れなかったもの
届かなかったもの。
死ぬ気で守らなかったもの。
そういうものがある、という話。
自己を肯定したい。だって
一生懸命やってきたもの!
ハイボールがうまかった。
好きなものを大切にしていた数年前の心に
ふっと戻った時間だった。
こんな気持ちがあったんだよなと思い出した。

今を否定されるあの子と過去を否定されるわたし。自分のやってきたことや考えてきたこと、今やっていることや考えていることをうまく周りに伝えられていないのだと思う。

冷水を浴びるように自分を曝け出したり
あたたかい腕と毛布で包まれるように受けとめてもらったり。たまにそういうことも必要だよね。
苦しかった過去を大切に(そして、今とも切り離さずに)確実に前進していることをまだ祝福できない。でも、
頑張っているよ
と認め合うことはできるんだね。

出会えてよかった人が沢山いる。
そんな風に思えることが素晴らしいことで
また少し頑張ってみようかなと思ったりします。

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