エッセイ みんな先にいってしまう



 KANちゃん、山田太一さんの訃報に気落ちしている時だった。チバユウスケが亡くなったとThe birthdayの公式ポストから知った。
すでに二回頭を殴られたような衝撃の後だったので私は心底くたびれてしまった。作品は残る。私はランダムに音楽を聴く。
はじめは亡くなった事を悼むように。段々実感がわいてくると、憧れの人はみんな先にいってしまうな等と考える。
今でこそ憧れの人に年下の人が混じるようになったが、青春時代を思えばみな憧れの人は年上である。年上だからこその深い考察や広い視野に憧れを持ったし、いつか追いつけるように等と夢も持てた。同じ視界で世界を見てみたかった。

憧れのお兄さん達がどんな世界を見ていたのかはもはや知ることは叶わない。でものこされた作品の中に、ヒントが隠されているのかもしれないなと思う。
私は生きる。同じ時代に生を受けたことに感謝して。まだまだ普段通りとはいえないけれど。寂しいですし、やっぱり哀しいよ。

#訃報
#エッセイ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?