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高校生らしい恋愛

この前の続きで少し高校生時代を振り返ってみようと思う。

私の出身校はよくにいうやんちゃ達が多い高校だった。
校則自体あってないようなものでほとんど皆が髪を染め制服をいじり化粧をしタトゥーを入れてる子もちらほらいた。
私も例外なく髪をかなり明るく染めネイルをしスカートを短くしていたしへそピを開けたりなんかしてた。(←へそピは当日に親にみつかり家族会議になった)

成績自体は普通だったと思うけどなんせ見た目は普通の高校生というよりきっと色んな意味で悪そうってみられていたと思う。
地元の祭りに参加をし青年団という年上のお兄ちゃんたちと仲良くなり綺麗なお姉さんに囲まれて派手さはどんどん増していた。

あの当時の私を親はどう見ていたのだろう。
うちの家は基本お泊まり禁止、夜遊びなんてありえない!!日曜日は家族と過ごす!!という厳しくてうるさい親ではあったが父が祭りを愛しているからなのか祭りに対しては何も言われずまた見た目的なことに対しても基本何も言われた覚えは無い(へそピとタトゥーは例外だったけど)
家族との時間を大切にさえしてれば見た目はどうであれ基本OKなのであった。(まぁその家族の時間も私は嫌で幾度となくバトルはしてきた)

そんな訳で見た目はどんどん派手になり私服ではパレオ1枚で出かけたりもした。
今考えると本当にありえない。

そんなことを書くと好きになる相手も派手なオラオラ系でやんちゃそうな人って思われるかもしれないがそこは全然興味がなく(むしろ嫌い)なんでも許してくれそうな優しくて包容力がありそうな人がタイプだった。

私自身長女でお兄ちゃんへの憧れがあり尚且つ小さい頃から約10年ほど剣道を習っていたことがありお兄ちゃん達にチヤホヤ可愛がられることが何よりも嬉しかった。

そんな訳でわたしが好きになるのはもっぱら年上の優しくてかっこいいお兄ちゃん。
絶対的に優しくて私を大事にしてくれる人。
くまさんみたいな安心感を求めてたし、ずっと私をヨシヨシしてくれる人がよかった。

そんな私をみて母親は『高校生は高校生同士で恋愛するのも楽しいよー大人とはいつでもできるんやから同じ歳の子とお付き合いして一緒に登下校とかしたらいいのにー』なんてよく言っていた。
私は同じ歳なんて恋愛対象外!!大人で優しくて色んな所連れてってくれて世界を広げてくれる年上がだーいすきっ!!なんて反論していた。

だがそんな私がある日同じ歳の高校生にめっちゃときめいてしまった!!
あれは修学旅行。
男子たちはなぜか腕相撲大会?!をしていた。勝ち上がっていく男子生徒達。
最後の戦いは体育の先生VSだった。
体育の先生(通称ワッキー)は今思えばいい歳ではあったと思うが筋肉質で強そうな見た目をしていた。そんなワッキーに挑んだO君は勝ったのだ!!
その瞬間もう私は最高に興奮して一瞬にしてトキメキを感じた(めっちゃ単純!!笑)

しかもO君はやんちゃでもイキリな感じでもなくスポーツマン的な感じの黒髪の短髪!
この高校には珍しく部活にも入ってて見た目は優しそうで実際優しいみたいで彼のことを何人か好きな女の子を私は知っていた。
だかそれまではへぇーそうなんやーぐらいの感覚で全くもっての恋愛対象外ではあったのだがそのO君の強くて優しいらしいギャップに私は大興奮した!

ほぼ喋ったこともなかったがたまたま下駄箱が近かった為、修学旅行の後すぐに喋りかけ連絡先をゲットして反応見つつアタックしてすぐにお付き合いをした(それにより女同士のバトルにまで発展したが)

初めての同じ歳でのちゃんとしたお付き合い。
噂通りO君は優しくて(尚且つO君のママも最高に優しくて)かわいくてとても楽しい日々だった。

ただ若気の至り。
当たり前だが年上との行動範囲の狭さだったりO君が友だちに付き合ってることを言ったことにより向けられる視線なんかがとてもガキっぽく感じてしまいあっという間にお付き合いは終わってしまった。(昔の私は周りから茶化されたりするのが大の苦手で尚且つ斜め上から構えてたガキだったのでそんな事で盛り上がってる男子達を小学生かよみたいな風に冷めた目でみていた)

あっという間のお付き合いではあったけどO君は私が同じ歳での恋愛をした最後の人にでもなった。

お母さんが言ってたような登下校を一緒にすることもなかったけどなんだか今思うともう少し仲良く過ごして学生らしい恋愛をしておけばよかったとも思う。

まぁそんなことを思うのも『今』だから。
あれから『大人』とたくさんお付き合いしてもうお腹いっぱいになったのだろう。
そして今となっては年齢はただの記号で大人でも大人ではない人もいれば年下でも大人の人もいるという当たり前のことを身に染みて知ることができたから。

でもきっと『その時』だからできること、楽しめることもあるのも確かだと思う。
色んなことはいくつになってもできるのはできるけど正直体力は年々無くなっていく。笑
だからこそやっぱり『今』『この時』をこれからも大切にしないといけないななんてまた当たり前のことをおもう。

でも『過去』はいい。
勝手に美化されて都合のいいように作れて、都合のいいように無かったことにもできる。


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