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エミィ賞グランプリ2023に出ました

 生まれて初めてトロフィーをもらって、まだふわふわしています。11月20日、エミィ賞グランプリ2023でグランプリをいただきました。人生初優勝。ものすごく嬉しくて、まだ2mm浮いてます。
(トップのお写真は松田ミネタカさん撮影)
 エミィ賞グランプリとは、偉大なるコメディエンヌ・牧野エミさんの功績をたたえ次代につなぐため「No.1コメディエンヌを選ぶ」ことを目的としていて、10分以内の一人芝居を披露してコメディ演技を競う大会です。私は「ノリツッコミ」という作品をつくりました。
 8月31日にエントリーしてから、色々やりつつもずっとこの作品のことを考えてたので、愛着のある大好きな作品になりました。脚本は自分で書きましたが、たくさんの方に協力してもらった。感謝をこめつつ、振り返れば楽しかった大会までの日々を書いときたいと思います。

8月

 8月中旬、先輩にエントリーを勧めてもらう。勧めてくれたのは嬉しかったが、10月11月は公演2つあるし、M-1もあるし、10分の作品を一からつくる時間があるのか・・・と悩んだ末、期限ギリギリの31日に見切り発車でエントリーする。
 一次審査が課題台本を演じる動画審査だった。焦って撮って、あとで反省する。

9月

 エントリーしてしまったので、何をするか真面目に考え始める。
 自分はゼロイチは本当に弱いと思っているので、とにかくアイデア出しをしようと、9月1日、松本健吾君という学生劇団時代の同期に飲みを付き合ってもらう。健吾は我らの世代の作家だったのと、笑いのハードルがめっちゃ低くて、しょうもないアイデアにもだいたいウケてくれるので助かるから。
 クオリティ無視で設定を挙げていって、「なんか強盗に身内がつかまってて、あなたー!!!みたいな・・」とかいう雑な説明でウケてくれたので、単純にもアリかもと思う。五木ひろしは健吾がくれました。ありがとう!!!

そのときのスマホのメモ。よいアイデアは無数のクズアイデアの屍の上にのみ生まれる(今思いついた格言)

 その日、帰ってからその設定で一通り書いてみる。作品の前半の骨格はこのときに大体できました。飲み行った日の夜にそんなことができたのは間違いなく、禁酒しててノンアルで我慢したからやな・・!
 その時点の台本を三名刺繍さん(所属している劇団レトルト内閣の座付き作家)に送って、意見をもらったりする。三名さんありがとう。

 後半の展開が弱いなー書き直しいるなーと思いつつ、9月中旬はThe W二回戦。私は福田八段の名でピンネタをしています。後半の展開のアイデアはこの日に思いついたのだった。なぜそこで思いついたかは、作品を見て推測してください。ちなみに2回戦、わりとけっこうウケたから期待したけど、準決勝の壁は厚いのだった。
 そんなわけでアイデアはぼんやりあったけど、その後、高知で公演があったり、蜂に顔刺されたり、10月に参加する劇団とっても便利さんの公演稽古が詰まってきたりで、書き直せず9月が過ぎる。
 一次審査の動画審査に通過させていただき、いよいよ10分作品をちゃんと作らねばというプレッシャーが現実のものとなる。

続く

 こう書いてると、ほんまに大丈夫かという試合運びです!巻き返しの10月のお話はまた次回!

作品、イベントはこちらからご覧いただけます

 というわけで、ものすごく盛り上がった11月20日のエミィ賞グランプリ2023。
 配信チケットはこちらのクラウドファンディングから購入いただけます。購入期限は11月24日。6人の挑戦者と、前回チャンプの合計7人の作品がご覧いただけます。本当にみんな面白かったので、ぜひ見てほしい…!


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