ぷいゔぃとん

四間飛車党アマ四段。恋人は藤井猛九段。

ぷいゔぃとん

四間飛車党アマ四段。恋人は藤井猛九段。

マガジン

最近の記事

四間飛車初心者の壁をぶっ壊す(vs 斜め棒銀part.3)(終)

  今回で、対斜め棒銀の対策は最後となります。   最後は、振り飛車最有力ともいわれる激しい変化に飛び込みます。終盤力勝負の戦いとなり、一手の間違いが命取りになるスリル満点な将棋です。この変化を理解すれば、すでに有段者レベルは確実と言ってもいいでしょう。 【8筋突き捨て(激しい変化バージョン】 問1   上図の局面から始めます。前回のpart.2では、ここで、△6四歩と指しました。激しい変化は、振り飛車の切り札であるあの一手から始まります。 解答 △6五歩   ま

    • 四間飛車初心者の壁をぶっ壊す(vs 斜め棒銀編part.2)

        それでは、今回は斜め棒銀編第二弾です。   前回までの変化は完璧でしょうか?   今回と次回が、斜め棒銀側が本来望む本線の攻め筋だと思います。前回との違いを踏まえた上で、しっかり対応しないと振り飛車が一瞬で不利になります。   逆に、しっかり定跡を覚えましたら、あとは中盤・終盤力の勝負になります。序盤から作戦負けしない為にも、結構複雑な変化も多いですが頑張りましょう。 【8筋突き捨て(穏やかな変化バージョン)】  斜め棒銀側が、序盤早々工夫してきます。それでは、確

      • 四間飛車初心者の壁をぶっ壊す(vs 斜め棒銀編part.1)

        【はじめに】  四間飛車を指す上において、居飛車急戦との戦いを知らなければ話になりません。四間飛車 vs 居飛車急戦は、永遠のライバル関係であり、多くのプロの先生がその研究に時間を費やしてこられました。   その結果、いくつもの定跡が整備されて、現在に至ります。その定跡は手筋の宝庫であり、一手一手の意味を知ることで、振り飛車の捌きのテクニックが上がり、また、一連の流れを通して対局観も身に付きます。   今回は、いくつか存在する居飛車急戦の中でも、代表的な存在である斜め棒銀

        • 四間飛車初心者の壁をぶっ壊す(vs右四間飛車編part.5)

            今回は、後手が、△9四歩、△3三角をいれているので、先手陣が高美濃囲いに発展しました。   前にも確認しましたが、高美濃囲いにすると、5八に金がいなくなるので、そこに注意して指さなければなりません。 【振り飛車高美濃囲い】 問1   右四間飛車側が仕掛けてくるタイミングから検討します。この辺りは変わりません。 解答▲8八角   この位置がベストでした。 問2   △6五歩ときました。ここでの一手は何でしたか。 解答▲8六歩   桂馬を取れる形にし、今後

        四間飛車初心者の壁をぶっ壊す(vs 斜め棒銀part.3)(終)

        マガジン

        • 四間飛車初心者の壁をぶっ壊す
          8本

        記事

          四間飛車初心者の壁をぶっ壊す(vs.右四間飛車編part.4)

            今回は、▲5四歩の瞬間に、後手が手抜いて△6八角成とする変化を検討します。 【右四間飛車後手飛車厨△6八角成】 問1   飛車を取ってきました。次の一手は当然です。 解答▲同金   さすがに▲5三歩成はやり過ぎです。 問2   飛車角交換に満足して、ここで△5四歩と手を戻しました。どうしますか。 解答▲8五歩   桂馬を取ります。後に、▲8六角打の切り札をみた手です。 問3   △6六歩と歩を伸ばしてきました。ここで攻め潰します。 解答▲5三歩

          四間飛車初心者の壁をぶっ壊す(vs.右四間飛車編part.4)

          四間飛車初心者の壁をぶっ壊す(vs.右四間飛車編part.3)

          【はじめに】  先ずは、下図をご覧ください。   前回は、△6六歩、▲同銀、△6五銀と進みました。この局面で、後手に△6五銀ではなく、△6五歩打があります。   今回は、その変化の一部を見ていきましょう。 【右四間飛車左美濃急戦△6五歩打】 問1   早速ですが、△6五歩打にはどうしますか。 解答▲5五銀   銀をぶつける手が正解です。前回で、▲5六歩の一手が重要と言いましたのは、この為です。 問2   △同銀と進みました。▲同歩、▲同角どちらが正解ですか。

          四間飛車初心者の壁をぶっ壊す(vs.右四間飛車編part.3)

          四間飛車初心者の壁をぶっ壊す(vs右四間飛車編part.2)

            今回から、いよいよ右四間飛車左美濃急戦を攻略していきます。   前回の速攻右四間飛車に関しましては、力戦の将棋になりやすいですが、お互いにしっかり玉を囲うこのタイプは、序盤で、双方の手が限られる為に、研究通りの進行になりやすいのです。 【はじめに】   先ずは、上の局面をみてください。見覚えがある四間飛車党の皆さんは多いと思います。   特徴としては、   ・▲5六銀と腰掛け銀の形にしている。   ・▲9八香の一手を入れている。   ・△8五桂に対して、▲8

          四間飛車初心者の壁をぶっ壊す(vs右四間飛車編part.2)

          四間飛車初心者の壁をぶっ壊す(vs 右四間飛車編part.1)

          【はじめに】  我ら四間飛車党のライバルの一つが右四間飛車です。居飛車なのに飛車を振り、右四間飛車左美濃急戦といったカッコいい名前の戦法もあります。簡単に倒したいところですが、なかなか攻撃力が高く、一手間違えればたちまち劣勢になります。   互角以上の形勢で、中盤、終盤を迎えられるような戦いを覚えましょう。   ここでは、右四間飛車を速攻右四間飛車、右四間飛車左美濃急戦、天守閣美濃右四間飛車、端桂右四間飛車、右四間飛車穴熊と細かく分類して、実戦で現れやすい展開を検討します

          四間飛車初心者の壁をぶっ壊す(vs 右四間飛車編part.1)