ダメの正体

子育てをしているとあれもダメこれもダメ、と言っていることが多くて自分でも驚く。
いったんダメダメ言い出すと、子供がコップに水を入れて運んでいることにさえ「だめえええええ」なんて言ってたりする。
こぼしたら拭けばいいじゃないか、と遠くからもう一人の私が囁くのだけど、ダメダメ星人に成り下がっているとそんなおおらかな言葉は聞こえてこないのだ。
そして我が家には魔の二歳を経た悪魔の三才(♂)がいる。そりゃあもう毎日がダメダメコールです。
そんなダメダメコールを浴びせる毎日に、一つ答が出ない問題がある。
街のいたるところに置いてあるカプセルトイについて、だ。いわゆるガチャガチャですね。
皆さんどうしてんのかな。
とりあえず見たら「やりたい」と上2人(下はまだ0歳。それも時間の問題かと思うと怖い)。
特にしつこいのが5歳の長女。いったん言い出したらとにかく引かない。買って買ってと暴れもしない代わりに沈黙を貫いて石のようにそこを動かないのだ。
こうなると親と子の根競べが始まる。
買わない親とほしい子供。ダメと買っての攻防戦だ。
この最前線において私はいつも「で、何がだめなんだ」と自問自答してしまう。

「だっていつも買ってたらキリがないし。一個200円ってどうよ」
「じゃあお金があったらいいのか」
「いや、でもコスパが最悪じゃない?」
「でも彼女にとってはプライスレスな魅力なのだよ」
「次から次に買ってもすぐ飽きるじゃない」
「ていうか飽きるってそんなにいけないこと?何か一つを大事に使うことってそんなに大事?」
「なんでもほいほい買い与えるのも…」
「欲しいものを手に入れる感触を知らずに大人になるほうが不健全」

私の敵は私なのだ。
一体全体何がそんなにダメなのか答が出もしないのに、この案件に関してはとりあえず保留からのダメを通している。
何を大げさな、とお思いになる方もいらっしゃるかもしれないが、我が家ではたびたび夫婦で話し合うテーマになりつつある。が、しかし答は今も出ないまま。
なんとなく、
がちゃがちゃ=買って、ダメ
みたいな構図に思考停止させられているのが結局のところの今の現実。

皆さん、がちゃがちゃ、どうしてます?

また読みにきてくれたらそれでもう。